いよいよヨガアライアンスの新規定が稼働!!
2019年6月、ヨガアライアンスから新スタンダードが発表されたのは約半年まえの話。いよいよ来年2020年2月からその新しい規定が実際に稼働するということで、今日は新しい規定のおさらいをしたいと思います。
実は私、前回ヨガアライアンスの新スタンダード作りをされているヨガアライアンスアメリカ本土のChrista Kuberry(クリスタ・クーベリさん)とDanielle Hayes(ダニー・ヘイズさん)に直接お会いし、実際に新しいスタンダードのお話を聞いてきました。その時の話もふまえ新しい規定についてお伝えします。
そもそも、新しいスタンダードを作ることになったのは、20年前に今の規定が作られたときと比べ、ヨガの進化・ヨガを取り巻く環境の変化・認定校の増加によるものだそうです。医学がアップデートされたり、新薬が研究開発されるのと同様にヨガも時代に合わせて変化をしている。そして、私たちが住む現在社会は20年前と比べて大きく変化しました。さらには、ヨガの普及により、認定校もたくさん増え、その中でアライアンスの規定に基づいてそれぞれのヨガスクールが作るRYT200のカリキュラムに大変ばらつきができたそう。例えば、必要な時間数が満たされていなかったり、アライアンスのカリキュラムを正しく網羅していなかったり。
そのような理由から、ヨガ業界による世論調査をを踏まえ、今回のスタンダードのアップデートに踏み切ったとのことでした。
では、ここからはそのアップデートされ、もうすぐ稼働し始める新しいスタンダードについてお話します。
現行のカリキュラムと新カリキュラムを比べてみましょう。
○カリキュラムの時間数
200時間をすべて講師との対面で接する時間にります。
(現行は180時間が講師との対面時間、残りの20時間が課題や自己学習時間です。)
○カリキュラム
4つの主要なカリキュラムに変更変更になり、それらの4つをより細分化して13のカテゴリーの落とし込まれています。これにより、より学習範囲の統一化が図られています。
4つの主要なカリキュラムとは
・技術、トレーニング、実践
・解剖生理学
・ヨガ人文学、ヨガ歴史哲学、倫理
・専門性に必要な科目
(現行は大きな5つのカリキュラムのみ)
○最大40時間のオンライン学習
現在の生活スタイルに合わせて学習がしやすくなります。
(現行はオンライン学習がありません)
リードティーチャーの必要条件が大きく変わります!
現在RYT200を担当するリードティーチャーは、E-RYT200・E-RYT500どちらの保持者にも認められています。新スタンダードではE-RYT500保持者に限られることになります。ただ、現在もうすでにRYT200講座を行っているスクールでE-RYT200の講師が講座をしているところは、この新スタンダードに見合う人材を育成するには間に合わないとの意見から、現在もこの施行を検討しているようです。
RYT200のリードトレーナーがクラスに在籍している時間の規定は200時間中65時間でしたが、2022年2月以降は200時間中150時間が必須となります。したがって、ヨガインストラクターを目指す人たち、もしくはヨガの講師志望ではなくともヨガの学びを深めるためにRYT200を受ける方たちにとって、深い知識をもったヨガに精通した講師からの指導を受けることができるようになります。これは受講者にとってとてもいい変更となりますね。
ヨガアライアンス認定校、および今後認定を受けるヨガスクールに対して審査が強化されます!
ヨガアライアンス認証の基準をアップグレードすることに加え、申請プロセスも強化されます。
ヨガアライアンススクール申請には、シラバス、カリキュラム、時間配分などにおいてこれまでより深い審査が行われます。初めて認定校になるための申請時だけでなく、認定校が継続して基準を満たしているかも定期的に審査されるとのこと。
さらに、Danielle Hayes(ダニー・ヘイズさん)はこのようにお話されていました ー 現在は本国アメリカにおいてアライアンスのスクール審査や認定を行っていますが、今後は本国アメリカだけでなく、各国において、審査認定ができるヨガスクールを設置し、そのスクールが直接審査認定を行うようにできるシステムを構築していくということ。いままで遠隔にて審査がしにくかった部分を実際の現地スクールやスタッフが審査認定を行うことで、より正確公平な審査を行えるようになるという期待が高まっています。それによって、各スクールが一定の水準を保つことで、より正確で安全なヨガを提供できるようになるでしょう。