チャクラとは? どこよりも詳しく!ヨガ古典からスピリチュアルまで

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一般的には見たり触れたりできないチャクラ。けれど、ヨガをやるなら知っておきたい重要な存在でもあります。

近年はヨガだけでなく、ヒーリング、スピリチュアル等の分野でも「チャクラ」という言葉が多く使われるようになりましたが、それらはチャクラという概念が西洋に広がるのをきっかけに、さまざまな解釈がなされ生まれたものです。

この記事ではチャクラについて徹底解説します。概要、効果、整え方から、ヨガの古典的な教本による説明、近年のスピリチュアルな説についてもご紹介。チャクラとは? についてどこよりも詳しく解説します。

第1章では、チャクラとそのしくみをズバリ解説、
第2章では、チャクラを整える5つの方法、
第3章では、チャクラの意味と種類、整え方まで辞典的に網羅、
第4章では、古典の教本ではどう解説されているのかを紹介します。

これを読めば、チャクラの歴史や概念を深く知りたい探求派の方にとっても、チャクラを身近に感じて整えたいと思っている実用派の方にとっても、知っておきたい情報が丸わかりです。

チャクラとは「神経叢、あるいはイメージとしての感覚」

古典を踏まえつつ、チャクラを定義する

チャクラの起源は古代インド、ヒンドゥー教と関連しています。もともとチャクラ(cakra)は、ヒンドゥー教の神ヴィシュヌ神が指先に持つ、土星の輪のような武器の名前に由来しています

ヴィシュヌ神が悪魔や邪悪な者たちを退治するために、チャクラを手に持ち回転させる様子は、インドの芸術や文学などに多く描かれています。

ヴィシュヌ神

あらためて一般的な「チャクラとは何か?」という問いに対してですが、古典の教本(シヴァサンヒターやゲーランダサンヒター)に出てくる捉え方を踏まえつつ、整理をすると「中枢神経から伸びる神経が集合している場所にあらわれるエネルギー」であると言えます。

それらを現代の解剖学の視点からみると、チャクラとは神経が集中する場所は神経叢(しんけいそう)に相当すると考えらます。

OMYOGARYT200の講義でも「チャクラとは、神経叢、あるいはそのイメージとしての感覚である」と定義しています。

クンダリーニが上昇すると、チャクラが動く

「チャクラとは、神経叢、あるいはそのイメージとしての感覚である」ということを前提に、チャクラのしくみについてもに説明したいと思います。

臓器や内臓は、中枢神経から伸びる自律神経と副交感神経によって、自動的に調整されています。

(ヨガの言葉では、中枢神経は脊椎神経とも考えるとスシュムナーにあたり、副交感神経はイダー、交感神経はピンガラであると考えられます。)

心身のバランスが整っている時は、これら3つの働きで良いプラーナ(気、生命力)が体内に満ちている状態にあります。

そして、プラーナが身体中のすみずみにまで行き渡っていくときに、クンダリーニ(スシュムナーを昇るエネルギー)がくるくると上昇し、それによってチャクラが動き始める、あるいはまわり始める のです。

もちろんこのしくみも現代の科学では測定することが難しいものであるため「イメージとしての感覚」のひとつとして捉えてみてください。

チャクラを整える5つの方法

チャクラを整えると心身のバランスも整い、精神的には不安やストレスから解消されたり、自己理解が深まり、集中力や想像力、幸福感がアップするとも言われています。また肉体的には、不調や病気を改善するとも言われています。

もちろん効果や感じ方には個人差がありますが、チャクラを整え、活性化する取り組みは、現代人にとってポジティブなものだと言えるでしょう。チャクラの整え方は主に5つの方法があります。

ヨガ・瞑想

ヨガや瞑想は、チャクラを整えるための代表的な方法の一つです。ヨガのポーズ(アーサナ)や呼吸法(プラーナーヤーマ)を行うことで、チャクラを活性化することができるとされています。

たとえば、各チャクラは、五大元素(地、水、火、風、空)と関わっているので、第1チャクラ(地のエネルギー)と第2チャクラ(水のエネルギー)を整えたいときは、地と水のエルルギーを動かすために、少しリズミカルなポーズを取っていくのがオススメです。
具体的には「太陽礼拝」を、テンポよく繰り返すなどです。

各チャクラに対応するアーサナについては、第3章でその一部を紹介していますが、ひとつのアーサナが複数のチャクラに有効とされていることもあるため、記事ではそのうちのひとつを選んでご紹介しています。

たとえば、ヴリクシャ・アーサナ(立ち木のポーズ)は、第1と第7チャクラを活性化する、などです。

アーサナの具体的なやり方についてはチャクラを知ってヨガ効果を高めよう!チャクラを整える20のポーズも参考にしてください。

アロマセラピー

アロマセラピーは、植物から抽出した精油を用いて、身体や心を癒す手法です。各チャクラに対応したアロマオイルがあり、それを使用することで、チャクラを活性化することができるとされています。

各チャクラに対応したアロマは、第3章で紹介します。

クリスタルセラピー

自然の鉱物には癒しの力があるとされています。各チャクラには対応したクリスタルがあり、それを身につけたり、周囲に置いたりすることで、チャクラを活性化することができるとされています。

各チャクラに対応したクリスタルは、第3章で紹介します。

食生活の改善

各チャクラには対応した食べ物があり、バランスのとれた食生活を送ることで、チャクラを整えることができるとされています。

各チャクラに対応した食材は、第3章で紹介します。

その他

チャクラを整えるために、ハーブや鍼灸、マッサージ、音楽療法、マントラを唱えるなどの方法もあります。

各チャクラに対応したハーブ、周波数、マントラは、第3章で紹介します。

チャクラを整えるためには、上記の方法を組み合わせるのが有効だと言われています。

各チャクラの意味と種類、整え方まで徹底紹介

主要なチャクラの数は7つ

チャクラの数に関しても、さまざまな説があります。伝統的なヨガに基づくスタンダードな考え方では、主要なチャクラは7と考えられています。(OMYOGAの講義もこの説に基づく)

チャクラの場所

これらは、体の上部から下部にかけて、順番に

  1. ムーラダーラ・チャクラ
  2. スワディシュターナ・チャクラ
  3. マニプーラ・チャクラ
  4. アナーハタ・チャクラ
  5. ヴィシュッダ・チャクラ
  6. アージュニャー・チャクラ
  7.  サハスラーラ・チャクラ

と呼ばれます。

この7つのチャクラの初出は諸説あり、明確に特定することはできませんが、古いものでは1011世紀ごろのカシミール地方で編纂された「クブジカーマタ・タントラ」という文献であるという説もありました。

一方で7つのチャクラについての解説が現れるのは、19世紀以降にイギリスで書かれた宗教的、哲学的な書物からだとする説もあります。

第0チャクラ? 手足チャクラ? 7つ以外にもチャクラはある?

7つのチャクラ以外にも第0チャクラや、第8、9、10チャクラなどが存在するという考え方もあります。さらに、手のひらや足の裏に位置し、エネルギーの受け渡しをしているとされる「手足チャクラ」など、別の位置にもチャクラが存在するという考え方もあります。

これらの中には伝統的な教えや文献を、新たな解釈をすることで定義された比較的新しい概念も存在しています。

チャクラとは「神経叢、あるいはそのイメージとしての感覚である」という意味では、それもまたイメージすることができるものであればチャクラであると言えるかもしれません。

以下では、7つのチャクラを中心にそれぞれの特色や整え方を徹底解説します。

ただしチャクラについては諸説あり、すべてが正しいということではありません。特に肉体的、精神的なことに関しては個人差もあり、あくまでもそのような考え方もあるということでご理解ください。

一部ではチャクラを活性化することで、心身の問題がすべて解決するという考え方もありますが、OMYOGAとしては医学的な治療や予防を軽視するべきではないと考えています。現在受けている診察等の代わりになるわけではないので、通院、治療等をやめたりすることのないようご注意ください。

第1チャクラは、生命力、安定

第1チャクラは、すべての土台となるチャクラ。生命エネルギーの根源を表し、安定性、安全、安心、生命力、根本的な欲求、物質的な面での生存に関する要素を司る

名称ムーラダーラ・チャクラ
(Muladhara Chakra)
ベースチャクラ、ルートチャクラ、ミュルダ・チャクラとも

意味

ムーラ:根
アーダーラ:支える
位置尾骨神経叢
赤色
ヤントラ
(礼拝のための図形)
4つの赤い花びら(蓮の花):至高の喜び
自然な喜び
感情をコントロールする喜び
集中することで得られる喜び
花の中にある黄色い正方形:地(土)
正方形の中にある下向きの赤い三角形:女性器
元素「地」物質的な基盤や安定性
支配する神様ブラフマン
第1チャクラが心身に与える影響
整っていない場合
・不安になる
・無気力になる
・現実逃避をしてしまう
・疲れやすい など肉体的には、慢性腰痛、坐骨神経痛、直腸腫瘍 うつ病、免疫系疾患に関係
第1チャクラが心身に
与える影響
整っている場合
・自己肯定感があがる
・健康的な性的生活ができる
・現時的な考え方ができる
・前向きに行動できる
第1チャクラを整える方法・安全な状況を整えること
・大地や自然とのつながりを深めていくこと
周波数261.626hz(ド)
マントラ・”Lam” – ラム
・”Vam” – ヴァム
・”Ram” – ラム
・”Yam” – ヤム
・”Ham” – ハム
アロマ・シダーウッド
・パチョリ
・マイツ
・ゼラニウム
・ジンジャー
・クロー
・カモマイル
食材・根菜(ジャガイモ、サツマイモ、にんじんなど)
・タンパク質(肉、豆、豆腐、ナッツ)
・赤身の肉
・ハーブ(ローズマリー、タイム、シナモン)
クリスタル・レッドジャスパー
・ブラッドストーン
・ガーネット
・ルチルクォーツ
・ブラックツアーマリン
・スモーキークォーツ
・ヘマタイト
アーサナ(ヨガのポーズ)主に大地のエネルギーを取り込むようにする
ヴリクシャ・アーサナ(立ち木のポーズ)
ダンダ・アーサナ(杖のポーズ)など
呼吸法ムーラバンダ呼吸法

第2チャクラは、創造性、人とのつながり

第2チャクラは、人とのかかわりや結びつきに関係するチャクラ。人間の感情や欲望、創造性、快楽などを司るとされています。

名称       スワディシュターナ・チャクラ
        (svadhisthana Chakra)
   セイクラルチャクラ、スヴァディスターナチャクラとも

意味

スワ:私の
アディシュターナー:坐する
位置骨盤神経叢
オレンジ色
ヤントラ
(礼拝のための図形)
6つのオレンジの花びら(蓮の花)は、以下を表す。
1.愛情
2.無慈悲
3.破壊的(怒りなど)な感情
4.妄想
5.侮辱
6.疑念
元素「水」流動性や柔軟性、創造性
支配する神様イーシュワラ神
第2チャクラが心身に与える影響
整っていない場合
・情熱や創造性が欠如する
・生産性が低下する
・消極的になる
・情緒不安定になる
・孤独感を感じる
・睡眠不足 など
・肉体的には、慢性腰痛、坐骨神経痛、産婦人科系・泌尿器・副腎系の問題、性能力の問題に関係
第2チャクラが心身に
与える影響
整っている場合
・ 創造性が満ちる
・エネルギッシュ
・セクシー
・直感が優れる
・精力がもたらされる
・緊張をやわらげることができる
・アイデアが浮かぶ など
第1チャクラを整える方法・創造性を刺激すること
・音楽やダンスなど芸術的な表現
・自分を愛すること
周波数293.626hz(レ)
マントラ・”Vam” – ヴァム
・”Sham” – シャム
・”Sham” – シャム (別の発音)
・”Sam” – サム
・”Sah” – サー
・”Hrim” – ヒリン
・”Krim” – クリン
アロマ・オレンジ
・サンダルウッド
・ジュニパーベリー
・パチョリ
・ヤランヤラン
・ゼラニウム
・ローズ
食材・オレンジ
・マンゴー
・パパイヤ
・アボカド
・カシューナッツ
・甘味のある食品(蜂蜜、メープルシロップ)
クリスタル・カーネリアン
・オレンジカルサイト
・オレンジトパーズ
・オレンジサファイア
・オレンジムーンストーン
・スモーキークォーツ
アーサナ(ヨガのポーズ)主にプラーナの流れを良くし、むくみを改善する。
・ブジャンガ・アーサナ(コブラのポーズ)
・ウッティタ・トリコーナ・アーサナ(三角のポーズ)
呼吸法 カパーラバーティ呼吸法

第3チャクラは、意志の力、自尊心

3チャクラは、意志、人格形成の中心となるチャクラ。自己価値、自尊心、自信、パワー、意志力、情熱、自己制御などを司るとされています。

名称マニプーラ・チャクラ
 (Manipura Chakra) 
ソーラーチャクラとも

意味

マニ:宝石
プーラ:街
位置腹腔神経叢
黄色
ヤントラ
(礼拝のための図形)
10枚の黄色の花びら(蓮の花)は、以下の人生の妨げになるものを表す。
1.無知
2.強欲
3.嫉妬
4.背信
5.恥
6.不名誉
7.恐怖
8.嫌悪
9.愚かさ
10.悲しさ
元素「火」エネルギーやパワー、情熱
支配する神様ラドゥカ神 ラーマ
第3チャクラが心身に与える影響
整っていない場合
・自己表現の欠如
・自己主張の困難
・不安定な自己イメージ
・消化器系の問題
・自信がもてない
・行動できない
・悲観的になる
・コンプレックスが強い
・金銭的な問題がある など
第3チャクラが心身に
与える影響
整っている場合
・自信に満ち
・自分自身を肯定的に見ることができる
・自己を制御することで目標を達成
・自分自身の人生をコントロールできる
・明るくなる
・責任感がもてる
・感情のコントロールができる
・周囲と協調できる など
・肉体的には、消化器系の疾患、糖尿病、過食拒食、肝臓、副腎の問題に関係
第3チャクラを整える方法・太陽の光を浴びることと
・自分を信じ目標に向かって進むこと
周波数277.183hz(ミ)
マントラ・”Ram” – ラム
・”Yam” – ヤム
・”Ham” – ハム
アロマ・ローズマリー
・ジュニパーベリー
・ペパーミント
・レモングラス
・フェンネル
・カモマイル
・グレープフルーツ
食材・トウモロコシ
・ブロッコリー
・ジンジャー
・カボチャ
・レンズ豆
・キムチ
・サワークラウト
・黄色や金色の果物(レモン、パイナップル、マンゴー)
クリスタル・シトリン
・イエローオパール
・ヒマラヤンクリスタル
・ゴールデンラブラドライト
・ツインクォーツ
・ライモンクォーツ
・サンストーン
アーサナ(ヨガのポーズ)主に捻転し、消化器系に刺激を与える。
ヴィーラバドラ・アーサナ(逆転する英雄のポーズ)
・アド・ムカ・シュヴァーナ・アーサナ(下向きの犬のポーズ)
・シャシャンカー・アーサナ(ウサギのポーズ)
呼吸法ウディヤナバンダ呼吸法

第4チャクラは、愛、平和

第4チャクラは、無条件の愛と調和のチャクラ。愛、共感、受容、感情の調和、平和、繊細さ、自分自身と他者とのつながりを司るとされています。

名称アナーハタ・チャクラ
(Anahata Chakra)
ハートチャクラ、アナハタ・チャクラとも

意味

アナーハタ:うつことがない、衝突がない
位置心臓神経叢
緑色
ヤントラ
(礼拝のための図形)
12枚の緑色の花びら(蓮の花)は、以下を表す。
1.好色
2.不正
3.優柔不断
4.後悔
5.希望
6.不安
7.渇望
8.公平
9.傲慢
10.無能力
11.差別
12.反発心 
元素「空気」自由や広がり、心の開放性
支配する神様ヴィシュヌ神
第4チャクラが心身に与える影響
整っていない場合
・愛情や共感の欠如
・対人関係の問題
・肺や心臓の健康面での問題
・孤独感
・対人トラブルが起きる
・不平不満、妬み、嫉妬が強い
・過去のことで悩む
・自己中心的になる
・肉体的には、心臓系、呼吸器系、乳がん、肩の痛みに関係
第4チャクラが心身に
与える影響
整っている場合
・自己愛
・自己受容
・他者への愛
・他者への共感
・平和、調和、繊細さを感じる
・人のため、社会のために行動できる
・人を愛し、愛される
・豊かな人間関係を築ける
・人をコントロールしなくなる など
第4チャクラを整える方法・他者とのコミュニケーション
・他者を助ける
・自分自身と他者を受け入れる
周波数293.665hz(ファ)
マントラ・”Yam” – ヤム
・”Kam” – カム
・”Ram” – ラム
・”Dam” – ダム
・”Sam” – サム
・”Hum” – フム
・”Hamsa” – ハンサ
・”Soham” – ソハム
アロマ・ローズ
・ネロリ
・ジャスミン
・ペパーミント
・レモン
・バジル
・ラベンダー
食材・緑色の葉野菜(スピナッチ、ケール、ブロッコリー)
・グリーンスムージー
・アボカド
・オリーブオイル
・ベリー類(ブルーベリー、ストロベリー)
クリスタル・グリーンアベンチュリン
・エメラルド
・グリーンジェイド
・マラカイト
・ローズクォーツ
・レッドジャスパー
アーサナ(ヨガのポーズ)主に心臓や手の動きを良くする。
ガルーダアーサナ(ワシのポーズ)
ゴームカ・アーサナ(牛の顔のポーズ)
呼吸法ナディーショーダナ呼吸法

第5チャクラは、表現、コミュニケーション

第5チャクラは、

自己表現とコミュニケーションのチャクラ。コミュニケーション、表現、創造性、真実、知識、智慧、自己成長を司るとされています。

名称ヴィシュッダ・チャクラ
(Vishuddha Chakra)
スロートチャクラとも

意味

ヴィシュッダ:純粋
位置咽頭神経叢
青色(藍色・水色とも)
ヤントラ
(礼拝のための図形)
16枚の青色の花びら(蓮の花)
・サンスクリット語の母音をのせた蓮の花:魂
・三角形と満月の多牙の象アイラヴァタ:悟りを象徴
元素「宇宙空間(エーテル)」宇宙空間や無限性
支配する神様サーヴィトリーまたはサラスヴァティー女神
第5チャクラが心身に与える影響
整っていない場合
・自己表現やコミュニケーションが苦手
・自分の意見や感情を表現できない
・言いたいことが言えない
・相手の話を聞かず、自分の話ばかりする
・引っ込み思案になる など
・肉体的には、口腔系、喉の問題、甲状腺の問題に関係
第5チャクラが心身に
与える影響
整っている場合
・自己表現やコミュニケーション能力を高める
・自己実現や創造性を発揮する
・想いを的確に伝えられる
・表現力が豊かになる
・歌が上手になる
・聞き上手になる など
第5チャクラを整える方法音楽や歌唱朗読、表現力を鍛える練習
自己表現、コミュニケーションを意識的に行う
周波数349.228hz(ソ)
マントラ・”Ham” – ハン
・”Om” – オーム
・”Aim” – アイム
・”Klim” – クリム
・”Hrim” – ヒリーム
・”Shrim” – シュリーム
・”Krim” – クリーム
アロマ・ユーカリ
・ティーツリー
・カモマイル
・ペパーミント
・ゼラニウム
・ジンジャー
・シトラス
食材・ブルーベリー
・ブラックベリー
・ラズベリー
・チェリー
・ココナッツオイル
・メープルシロップ
・ハチミツ
・レモン
・リンゴ
クリスタル・ブルーカルサイト
・アクアマリン
・ラリマー
・アメジスト
・レピドライト
・セレスタイト
アーサナ(ヨガのポーズ)主に喉の不調を整える。
シンハアーサナ(ライオンのポーズ)
ハラーサナ(鋤のポーズ)
呼吸法ウジャーイ呼吸法

第6チャクラは、直観力、洞察力

第6チャクラは、

インスピレーションのチャクラ。直感力、洞察力、洞察力、観察力、精神的な洞察力、心の平静、内面の知恵を司るとされています。

名称アージュニャー・チャクラ
(Ajna Chakra)
ブラウチャクラ、アジナ・チャクラ、第三の目チャクラとも

意味

アーシュニャー:命令、指揮
位置視床下部・松果体
紫色(ダークブルー、インディゴブルーとも)
ヤントラ
(礼拝のための図形)
2枚の紫色の花びら(蓮の花)
・無限大を意味する8の字
・第三の目の両側に位置する二つの目
・調和して活性化している右脳と左脳
・目に見える世界と見えない世界
元素「光」知識や洞察力、霊性
支配する神様ルドラ神
第6チャクラが心身に与える影響
整っていない場合
・直感力の欠如
・自己認識の欠如
・睡眠の障害
・頭痛
・間違った選択をしやすい
・記憶力が低下する
・偏った考えを持つ
・眠りが浅い、悪い夢をみる
・眼精疲労、頭痛等が起こる など
第6チャクラが心身に
与える影響
整っている場合
・自分自身や周囲の世界について深く理解を深める
・人生におけるより良い選択をする
・スピリチュアルな世界にも深い理解を持つ
・直感が冴える
・冷静に判断ができる
・記憶力、集中力が高い
・インスピレーションが湧く など
・肉体的には、脳神経系、視覚、聴覚の問題、脊椎全体の問題に関係
第6チャクラを整える方法・瞑想やヨガ
・マインドフルネス
・観察力を養う練習
・自己成長やスピリチュアルな学び
周波数369.994hz(ラ)
マントラ・”Om” – オーム
・”Sham” – シャン
・”Ksham” – クシャン
・”Yam” – ヤン
・”Ham” – ハン
・”Aum” – アウム
・”Hrim” – ヒリーム
・”Klim” – クリム
・”Shrim” – シュリーム
・”Aim” – アイム
・”Om Namah Shivaya” – オーム・ナマ・シヴァヤ
アロマ・ラベンダー
・ローズマリー
・クラリセージ
・パチョリ
・シダーウッド
・ジンジャー
・サンダルウッド
食材・エキストラバージンオリーブオイル
・アボカド
・ナッツ
・ブロッコリー
・ホウレンソウ
・ブルーベリー
・スパイス(カルダモン、コリアンダー、クミン、ターメリック)
クリスタル・ラピスラズリ
・アメジスト
・インディコライト
・ブルーフローライト
・サファイア
・サロンストーン
・アズライト
アーサナ(ヨガのポーズ)主に目や神経系に働きかけ、直感力を高める
アンジャネーヤ・アーサナ(三日月のポーズ)
・スプタ・パールシュヴォッターナ・アーサナ(勾玉のポーズ)
呼吸法ウシャンカプラカルニ呼吸法

第7チャクラは、宇宙的な意識、神秘性

第7チャクラは、

叡智のチャクラ。人間の霊性や宇宙的な意識を司り、我々が宇宙的な全体性や神秘的な領域にアクセスするための窓口とされています。

名称サハスラーラ・チャクラ
(Sahasrara Chakra) 
クラウンチャクラとも

意味

サハスラーラ:千の光
位置
紫色(白色、ピンク色、ゴールドとも)
ヤントラ
(礼拝のための図形)
1000枚の花弁、無限に咲き続ける蓮の花
・花びらが二十の層に重なっている
元素「宇宙エネルギー」(五大元素ではない) 無限の可能性や神秘性
支配する神様パールヴァティー女神またはシヴァ神
第7チャクラが心身に与える影響
整っていない場合
・存在感の欠如
・神聖性へのアクセスの欠如
・頭部や神経系の健康面での問題
・チャンスを逃す、運が悪い
・目に見えるものしか信じない
・人生の目的がわからない
・未来に不安を感じる など
・肉体的には、身体とは別のうつ症状、慢性疲労、光や音などに過敏になる状態に関係
第7チャクラが心身に
与える影響
整っている場合
・より高い意識にアクセスする
・超越的な体験やスピリチュアルな気づきを得る
・自己成長やスピリチュアルな学び
・願いが叶う
・視野が広くなる
・無条件の愛に満たされ感謝できる
・運が良くなる など
第7チャクラを整える方法瞑想やヨガ
宇宙的な自己啓発の練習
自然に触れる
精神的な活動に従事する
周波数415.305hz(シ)
マントラ“Om” – オーム
アロマ・フランキンセンス
・ローズ
・サンダルウッド
・ミルラ
・ラベンダー
・ローズマリー
・ジャスミン
食材・神経を鎮める食品(チャモマイルティー、カモミール、ラベンダー)
・軽い食事
・断食
クリスタル・アメジスト
・クォーツクリスタル
・ムーンストーン
・ダイヤモンド
・ブルーアパタイト
・シトリン
アーサナ(ヨガのポーズ)主に頭頂部を刺激し、慢性的な疲労を回復する
シールシャ・アーサナ(頭立ちのポーズ)
パードマーサナ(蓮華座)
シャヴァーサナ(しかばねのポーズ)
呼吸法シャンバヴィムドラ呼吸法

第0チャクラ、第8チャクラなど

0チャクラは、第一チャクラよりさらに下、体外に位置するチャクラ、第8チャクラは、第7チャクラのよりさらに上、体外に位置するチャクラであり、ソウルスター・チャクラ(Soul Star Chakra)や、シクシャ・チャクラ(Shiksha Chakraとも呼ばれます。

どちらとも宇宙的なエネルギーと繋がる存在とされています。これらの概念が生まれた正確な時期は不明ですが、おそらく20世紀以降のスピリチュアル運動やニューエイジ運動の中で広まったものだと考えられています。

古典「シヴァ・サンヒター」のチャクラ解説

「シヴァ・サンヒター」とは、2000年以上前に書かれたと考えられている古代インドの文献 のひとつです。「ハタ・ヨーガ・プラティーピカー」「ゲーランダ・サンヒター」とともに、ハタ・ヨーガの三大聖典と称されています。

内容はヨーガやタントラに関する教えが含まれており、そこにはヨーガの修行法や、呼吸法、瞑想、マントラ、チャクラなどの概念についても記されています。

特徴的なのは、身体的なことだけでなく、精神的な面についても焦点が当てられており、魂の解放についての教えも含まれていることから、現代のヨーガやスピリチュアルな分野にも影響を与える資料となっています。

ここからは「シヴァ・サンヒター」全5章のなかで、チャクラについて触れられているいくつかの部分をご紹介します。

シヴァ・サンヒターにが解説する、チャクラの場所

現在のチャクラの考えのベースになっていると思われる「シヴァ・サンヒター」では、チャクラについて身体の神秘の器官としてなんども語られています。

興味深いのは、cakraという語をその意味で使われているのは、実は1箇所のみで「蓮華」と表現されています。これについては後述します。

シヴァ・サンヒターの表現では、7つのチャクラは「七つの島」にあたります。そのうちの5つは背骨に、あとの2つは脳に関わります。なお、背骨に関わる5つのチャクラは、五大元素(地、水、火、風、空の5つの自然エネルギー)を司ると考えられています。

シヴァ・サンヒターでは、7つのチャクラは以下の場所にあると記されています。 

1チャクラ・ムーラーダーラ・チャクラ

シヴァ・サンヒター 5-78

肛門から2指だけ上方で、リンガ(男根)の下1指のところに、どの面も4指幅である球根に似たものがある。

2チャクラ・スヴァディシュターナ・チャクラ

シヴァ・サンヒター 5-103104

第2の蓮華(チャクラ)は性器の根もとに位置している。この蓮華はバ字からラ字に至る6つの文字をしるされた輝きわたる6つの花弁をつけている。この蓮華はスヴァーディシュターナとよばれ、深紅にして、そこに住みたもうシッダ尊はバーラといい、女神はラーキニーという。

3チャクラ・マニプーラ・チャクラ

シヴァ・サンヒター 5-109

第3の蓮華(チャクラ)はマニプーラといい、ヘソのところにある。黄金色であって、その十の花弁にはダからパに至る文字が輝いている。

4チャクラ・アナーハタ・チャクラ

シヴァ・サンヒター 5-114 

心臓にはアナーハタという名の第4の蓮華がある。この蓮華にはカからタに至る文字が記されている12 の弁がついている。その色は深紅であって、風の種字であるヤンをそなえ、快適の場といわれる。

5チャクラ・ヴィシュッダ・チャクラ

シヴァ・サンヒター 5-122-123 

ヴィシュッダ(清浄)という名の第5のチャクラはノドのところにある蓮華である。黄金色に輝き、母音のすべてと16の弁を具している。ここに鎮坐したもうシッダ尊はチャガラーンダ、その支配女神はシァーキニーである。

6チャクラ・アジュナ・チャクラ

シヴァ・サンヒター 5-129

アージュニァー(またはアーギァー、命令)蓮華は、眉間に位置していて、ハとクシャの文字を記した二つの花弁を持っている。全体は白色に輝き、その主宰者たるシッディ尊はマハーカーラといい、その女神は、ハーキニーであられる。

7チャクラ・サハスラーラ・チャクラ

シヴァ・サンヒター 5-135

スシュムナー気道は背骨に沿うて上がり、ブラハマ・ランドラに達す。この気道はアージュニァー蓮華の右側を通って左の鼻孔にゆく。この気道はガンガーとよばれている

引用:佐保田鶴治(1986) 「ヨーガ根本教典 (続)」 平河出版社

チャクラの場所がかなり具体的に解説されていたことがわかります。

第1章 帰滅編 チャクラは第二の体に属する

はじまりでありながら、最も高度で難解なのが、この1章と言われています。

五大元素から成り、梵卵(小宇宙)として知られるこの至福の身体は、苦と楽を享受するために造られた。99

人は、父の食物でできた体(肉体)から、前世のカルマに応じて生まれる。97

ここでいう五大元素とは、前述のチャクラにも割り当てられていたものと同じです。

プリティヴィ(地)  固体的な物質、物質の基本的な形態、物質の重力的な性質
アパス(水) 液体の物質、粘性、流動性、冷却作用
テージャス(火) 熱、光、エネルギー、消化作用
ヴァーユ(風) 気体、動き、速度、気圧
アーカーシャ(空) 空気、スペース、音、振動

さらに体について、伊藤武氏著「図解シヴァ・サンヒター」では、このように説明しています。

ウパニシャッドは、人間は五つの身体からできている。と説く。(五蔵説)

第一に「食物でできた体」体にあたる語にはコーシャを使っているが、これは「サヤ」のこと。刀の鞘、豆の莢というときのサヤである。 中略
この食物製の容れ物の内側に納まっている第二の身体が「風でできた体」。呼吸によってとりいれた〈風(プラーナ)〉が主原料になっている。いわゆるチャクラはこの体に属する。

このあとには、さらに内側に納まる第三、第四の身体、心臓に位置する第五の身体と続きます。

第2章 諦智編 身体チャクラ全般は、アーダーラ

文献ではプラーナの流れる脈管からなる身体について、細やかな筆致で描写されています。イダーとピンガラが交差しているなどの記述は、神経生理学を想起させるユニークなものです。

肛門の二指幅上、男根の二指幅下に、アーダーラが、四指幅の直径をもって展がる。そのアーダーラ蓮華の花芯に、美麗なる、三角形の…(中略)…ヨーニが安立する 2122

アーダーラは「支え、基礎」などの意。いわゆるチャクラ(身体チャクラ)全般をさす語でもあるため、基底のそれを特定するときは、ムーラ(根/根本)を添え、ムーラーダーラとなります。

蓮華とはいわゆるチャクラのことを示しており、シヴァ・サンヒターのなかでは身体の神秘の器官としてなんども語られています。ただしcakraという語をその意味で使うのは、Ⅲ82のみです。

「図解シヴァ・サンヒター」のなかで著者の伊藤武氏は「蓮華」という表現について以下のように説明しています。

「シヴァ・サンヒター」がチャクラという言葉を使用していないのは、作者にとってそれは、賑々しく回転する「車輪(チャクラ)」よりも、汚れなき「蓮華」のイメージがふさわしかったにちがいない。

第3章 ヨーガ実践篇 心臓の蓮華の描写

シヴァ・サンヒターではハタ的なヨーガを扱っていますが、3章は主にタントラ儀礼に基づいた記述となっています。

本章ではプラーナの座として、心臓の蓮華(アナーハタ)の描写からはじまります。

心臓に、神々しき象徴に飾られた光り輝く蓮華あり。

[すなわち、その蓮華は、]

Kaに始まり、thaで終わる字母をそなえた、十二の花弁で荘厳されたり。 1

プラーナは、まさにここ(心臓の蓮華)に住す。さまざまな薫習に飾られ、無始以来の前生に為したカルマをともない、自我につきそわれて 2

アナーハタ蓮華の12の花弁には、真上から右回りにka、~the12字が記されています。

第4章 ムドラー篇 第7チャクラは頭頂にはない?

通してハタ的なヨーガを扱っていますが、シュリー・クラ流のアレンジも見られ、ナータ派起源のものセットになっています。

大母クンダリーは、カイラーサに消える 46

カイラーサはシヴァの御座所です。7つのチャクラでいうところの頭頂のサハスラーラ・チャクラであるとされています。

ただ聖典シヴァ派もナータ派も、頭頂ではなくその虚空、体を離れた「シヴァ神の座」としてチャクラを設定しており、通称「十二の端」と呼ばれています。

「シヴァ・サンヒター」でも、頭のうえに浮かぶその蓮華を「カイラーサ」と称しています。

第5章 第五篇 宇宙論との関連

他のハタ文献では見られない蓮華(チャクラ)についてまとまった説明がある章です。

蓮華を宇宙論と関連づけ、体系化しようとしていた様子が伺えます。

そこの主宰神はドヴィランダ、主宰女神はダーキニー 84

1から6までの各チャクラに主宰神と主宰女神が記されています。

ここでは主宰神は神と書きますが、神話に出てくる仙人的な人間、女神はそのパートナーのヨーギニーです。この二人が、行としてセクシャルな儀式を主宰します。

1・ドヴィランダとダーキニー
2・バーナとラーキニー
3・ルドラとラーキニー
4・ピナーキンとカーキニー
5・チャガラーンダとシャーキニー
6・マハーカーラとハーキニー

まとめ

チャクラについての情報を網羅的にまとめましたが、実にさまざまなものがありました。
ここでは書き切れなかったこともたくさんあります。

その理由は目に見えず触れることもできない存在であるため、数千年という長い歴史の間で、様々な研究や解釈がされてきたからではないかと思います。なかにはかなりオリジナリティの高いものも含まれています。

しかしながらこれは同時に、はるか昔から今日にいたるまで多くの人がチャクラに惹きつけられてきたことを意味しています。私も記事を書きながら、知れば知るほど奥が深く、魅力的な存在だなと感じました。

今回はできる限り、チャクラについて特定の解釈に偏ることなくご紹介したつもりですが、それらも、ほんの一部、ある側面からの情報です。

「チャクラとは何か?」についての答えは、先人の探求から学ぶことはもちろんですが、自身のヨガの実践や、日々の暮らしの中で実感して掴んでいくものなのかもしれません。

皆さんも、ご自身の「チャクラとは何か?」を探す旅を続けていただければ幸いです。

参考書籍

伊藤武(2019) 「図解シヴァ・サンヒター」 出帆出版社

佐保田鶴治(1986) 「ヨーガ根本教典 (続)」 平河出版社

キャロライン・メイス(2009)「7つのチャクラ」サンマーク出版

西川眞知子(2016)「ヨガのポーズの意味と理論がわかる本」マイナビ出版

ブレンダ・デーヴィス(2005)「魂からの癒しチャクラ・ヒーリング」徳間書店