【世界最古の伝統医療】アーユールヴェーダの10個の食事ルールをご紹介

アーユールヴェーダはインド、スリランカを発祥とする、五千年以上の歴史をもつ伝統医療です。アーユールヴェーダでは、古くから心身を健康にするための主要な手段として食事が用いられてきました。

今回は医学博士でウェルビーイング分野における世界的な第一人者でもあるDr. Deepak Chopra氏が運営するアーユールヴェーダの情報サイト” CHOPRA”の情報をもとに、食事法において重要な10個のルールをご紹介したいと思います。

アーユールヴェーダにおける10個の食事ルール

以下のルールは、アーユールヴェーダの古代の知恵を活用し、食を通じて健康、活力、エネルギーを生み出すためのガイドとなります。

①ドーシャタイプ(体質)に合わせた食品を選ぶ

アーユルヴェーダでは、人はそれぞれ「ドーシャ」と呼ばれる体質を持っていると考えます。ドーシャは体質別に3つのタイプに分かれていて、そのバランスは食事によって整えることができます。3つのドーシャとそれぞれの体質に適した食事は以下になります。

ヴァータ・ドーシャ

皮膚や脂肪が薄く、乾燥しやすく、便秘しがちなで、性格的には、集中力や落ち着きがない一方で、アイディアが次々と浮かんだりと、アクティブな性質を持っています。ヴァータのエネルギーが過剰な人は、温かい食べ物やスパイス、水分を多く含むもの(スープやシチューなど)、健康的な脂質(オリーブオイル、ギー、アボカドなど)などによりバランスを取り戻します。

ピッタ・ドーシャ

体温が高く、中肉中背で筋肉質、ニキビがでやすく胃腸が弱いといった性質を持ちます。性格的には、情熱的で短気である傾向があります。ピッタは涼しいもの(ペパーミント、キュウリ、コリアンダー、パセリなど)、豆、豆類、ザクロ、緑茶などを食べると身体のバランスを整えることができます。

カパ・ドーシャ

丈夫で比較的体力があり、髪や肌がしっとりしているが、血の巡りが悪くりがちで、冷え性である傾向があります。性格的には落ち着いていて、忍耐力があり、努力家であることが多いです。このタイプは、温かく乾燥しているもの(豆やポップコーンなど)や野菜などを食べるとよいでしょう。

②間食を避ける

食事量が増え消化のサイクルが乱れると、不完全な消化をまねきます。不完全な消化は毒素を蓄積するため、アーユルヴェーダでは1日3食を推奨し、胃に負担をかけないために間食をしないようにしています。

チョコレートやナッツなど、体に良いと言われているような食べ物でも、一日に何度も食べていたら消化に負担をかける原因になってしまう可能性があります。もし間食の習慣がある場合は、なるべく避けるようにしましょう。

③満腹ではなく、満足するまで食べる

満腹になるまで食べ過ぎてしまうと、体重が増えるのはもちろん、消化サイクルが乱れ、消化不良を起こす可能性があります。さらに、体内でフリーラジカルが生成されるため、老化が加速されます。満足感をある程度感じたタイミングでフォークを置くことで、食べ過ぎを防ぎ、不必要なカロリー摂取、消化することを避けるようにしましょう。

④新鮮な食品を丸ごと摂取する

アーユルヴェーダの食事法では、体内の生命力を高めるためには、太陽の光と水、そして大地のエネルギーが吸収された新鮮な食材をとることが大切だと考えられています。ですので、食材はできるだけ鮮度が高く、季節のものを食べるようにしましょう。ローカルの新鮮な食材が販売されているスーパーや、野菜などの食材の直売所といった場所は、新鮮な食材を見つけることベストスポットなので、ぜひ活用するようにしましょう。

毎回の食事で「6つの味覚」を取り入れるようにする

アーユルヴェーダでは、毎回の食事に「6つの味覚」を取り入れることで、身体に多様なエネルギーを供給することができるとされています。

  • 甘いもの:強化、滋養
  • 酸味:浄化、清涼化
  • 塩分:バランス、調整
  • 苦み :デトックス、ミネラル補給
  • 渋み: 抗炎症、冷却
  • 辛さ: 温める、刺激する

毎回の食事に、塩をひとつまみ、レモンをひと絞り、胡椒をひとかけ、といったように、それぞれの味を少量ずつ食事に取り入れるようにしましょう。

氷で冷やした食べ物や飲み物を控える

冷たすぎる食べ物や飲み物を摂り続けると、すべてのドーシャの消化力が落ちると考えられています。ですので、氷で冷やした食べ物や飲み物はできるだけ控えるようにしましょう。とくにピッタのドーシャは冷たい飲み物や食べ物を好む性質があるので、氷を使わないよう気を付けるようにすることで消化力を維持することができます。

⑦食事中に気が散らないようにする

食事をしながら本を読んだり、テレビを見たり、メールをチェックしたりと日常的にいくつものことを同時に行なっている人は多いかもしれません。アーユルヴェーダの食事法では、“食事中は、食べ物がもつエネルギーとつながる時間”であるとしていて、食べ物の色や食感、味を感じ、太陽の光、土、大地が食べ物のエネルギーを作り上げていることに意識を向けることが大切だとされています。

普段から、食べることに意識を向けることを忘れがちだった方は、1日1食だけ静かに、数分間だけ食事に集中する練習から始めてみましょう。

⑧就寝の3時間前に食事をやめる

アーユールヴェーダでは、身体と心の修復、治癒、回復は睡眠中に行われると考えられています。そのため、消化にエネルギーがかかることを避けるために、一日の最後にとる食事は比較的軽めにし、できれば寝る3時間前までに済ませることを推奨しています。こうすることで、睡眠中に深いレベルでの休息と修復作業を行うことができると考えられています。

⑨食事の合間にハーブティーを楽しむ

 ハーブティーは、健康、活力、喜びを回復させる強力な癒し作用があります。消化力が低下しないよう、お茶などの飲み物は食事と一緒に飲むのは最小限にしましょう。しかし、食間であれば、お茶を自由に楽しむことができ、薬草療法のような役割を果たすことができます。食間にお茶を飲むと、間食したくなる気分を抑えるだけでなく、解毒作用や消化器官にもよいのでおすすめです。

ドーシャ別ハーブティー

 

  • ヴァータ:シナモン、ジンジャークローブなど、温かくスパイシーなハーブティー
  • ピッタ:ペパーミント、コリアンダー、ローズなど、体を冷やすハーブ(ホットでもアイスでもどちらでも大丈夫です。)
  • カパ:リコリス、ブラックペッパー、カルダモンなどエネルギーと消化力を高めハーブティ

 

⑩ランチタイムにしっかり食事をとるようにする

アーユールヴェーダでは、昼の時間は、カロリーのある重たいものや、消化に時間がかかる食事をするのに最も適した時間帯だと考えられています。寝るタイミングは消化に負担をかけることは避けるべきなので、一番活動的なタイミングであるお昼に、しっかり食事をとるようにしましょう。冷たい飲み物や甘いお菓子といったものも、この時間にとることが良いです。また、この時間帯にしっかり栄養補給をしておくことで、午後にエネルギーが不足することによる疲労などを回避することができます。

さいごに

古代アーユルヴェーダの食事法をご紹介しました。食事をする上でのルールを守ることはもちろん大事ですが、あまりルールばかりにとらわれすぎてしまうと継続することが難しくなってしまいます。とくに初心者の場合は食事を楽しみながら、少しずつ実践していくことが良いかもしれません。また、アーユールヴェーダを始める際は、自分の体調をしっかりチェックし、もし不安がある場合は医師に必ず相談するようにしましょう。

 

 

 

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