時間もお金もかけてようやく取得したヨガインストラクター資格。資格を活かして仕事としてやっていける?
答えはYES!就職や転職に不安はつきものですが、なぜ仕事にできないと思われてしまうのでしょうか。
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ヨガインストラクターは必要とされている?期待度は?
ヨガインストラクターの求人情報を自分が働けるエリアと時間で探すとヒットする件数が少ない。これだけたくさんのスクールから毎年ヨガインストラクターが輩出されているのだからインストラクターが余っていそう。働く場所がないのではないかといった不安に陥りがちです。
確かにヨガインストラクターの数は年々増えていますが、ヨガ人口も増えていれば需要はあります。日本もここ数年で、女性が中心だったヨガも、男性も中高年も一度はヨガをやったことのある人は多くなってきました。ヨガスタジオに通うだけでなく、お寺や公園など身近なスペースで開催されることも一般的なものになってきています。ヨガ人口も増え続けています。
また予防医学の観点からもヨガは注目されています。社員や職員の健康増進のため、高齢者の健康維持のため、会社や団体の施設でヨガクラスが開催されることも珍しくありません。ヨガを取り入れることがこれまで以上に重要視され、増えてくると考えられます。
ヨガインストラクターの仕事がないということはありません。ヨガインストラクターの仕事=ヨガスタジオでヨガクラスをする、という働き方に限定し過ぎていることが少なく感じる一因かもしれません。
ヨガが求められているところを探すこと、自分のこれまでのキャリアや得意なスキルをゼロにして考えるのではなく組み合わせてみることで、いくらでもヨガの仕事は見つかるはずです。
ヨガインストラクターとしての働き方は?
大きく分けると働き方は3つあります。
- スタジオ所属(正社員・契約社員)
- フリーランス
- スタジオ経営
スタジオ所属
良:お給料が安定。雇用保険など福利厚生も安心。代行をお願いしやすい
悪:マニュアルに沿ったレッスンが求められる。がっつり入っているとヨガのイベントやワークショップに参加しづらくインプットの時間がとれない
フリーランス
良:自由に時間を使える、移動が苦にならない人には向いてる、飽きない、いろんなスタイルや自分が行いたいヨガクラスができる
悪:ある程度のクラス数が必要体力がある人向き、収入にアップダウンがある、代行の先生をさがしにくい
スタジオ経営
良:自分がやった分だけ収入に繋がる。ヨガのスタイルも自分が好きにできる。拠点があることで発信しやすい
悪:リスクがある。初期費用、リーダーシップ、経営能力が必要。人を雇う場合、スタジオのヨガスタイルを伝えるのが難しい。人件費もかかる
などが、それぞれに考えられる良い点・悪い点として挙げられます。
ヨガインストラクターを副業に。両立して働くことはできる?
平日は会社員として働いて、休日はヨガインストラクター。副業が認められていることが前提ですが、「働き方改革」がいわれている今、こういった働き方も珍しくなくなってきました。
休日にヨガインストラクターをすることは、スケジュールの組み方が重要になってきます。忙しくなりすぎて体調を崩したり、仕事中に注意力がなくなったり、本業に影響が出てはいけません。休みのバランスを考えてスケジュールを組みましょう。
ヨガクラスを通して、人前で話すことに自信が持てたり、意見を的確に述べることができるようになることは、本業にも活かすことができ良い影響となるはずです。がっつりヨガインストラクターとしての活動には抵抗がある場合にも取り入れやすいヨガインストラクターのスタイルといえます。
会社勤めであれば、職場でヨガクラスを開催して身近な人たちにヨガを取り入れていくのも良いでしょう。デスクワークには肩こりや腰痛の改善のためのヨガ。瞑想のクラスもビジネスマンには興味がある人が多いはずです。
求人条件の経験者優遇。はじめは未経験なのにどうすればいい?
ヨガスタジオの求人条件でよく見かける「経験者優遇」や「経験2年以上」。RYT200は取得したけれどスクールを卒業したばかり。ティーチングの経験はない場合どのように教え始めればよいのでしょうか?
基本的にヨガクラスは、インストラクターが一人で行います。スタッフの立会いがあることはほとんどありません。スタジオ側からするとインストラクターにお任せするのです。安定してクラスをリードすることができる、経験のあるインストラクターが求められるのは当然です。
「育てる」という意味で、新人のヨガインストラクターを募集していることもあります。その分、フィーは安く設定されていることが多いです。生徒も新人と理解した上で参加しているので、プレッシャーも軽くなり落ち着いてクラスがしやすくなります。ここである程度経験を積んでから、活動の幅を広げていくことができます。
個人でヨガクラスを開催して、経験を積んでいくという方法もあります。会場の予約や集客をすべて自分で行う必要がありますが、経験に関係なく行うことができます。ヨガクラスも制約がなく、自分の好きなスタイルで始められます。経験と知名度がないので集客には工夫が必要になります。
それから掟破りのようですが、経験者優遇とあっても募集してみる。そのために養成講座では実践を想定してしっかり学ぶ、自主練習する、身近な人に教えてみる、といった準備ができていなければお勧めしません。募集する側も重視しているのは人間性のはず。熱意と勤勉さが伝われば未経験でもチャレンジしてみる価値はあります。
何歳までヨガインストラクターとして働ける?
60才以上でスタジオに所属して教えるというのは難しいかもしれません。会社と同じように定年があるからです。でもヨガインストラクターそのものに何歳までという年齢制限はありません。教えたいという熱意やヨガクラスに来てくれる生徒がいる限り、何歳まででも働けます。
みんなの前でデモンストレーションをして、しっかり動いて、というクラスは無理でもヨガの経験も人生経験も重ねてきたからこそできるクラスがあるはずです。ヨガの体を動かすクラスでなくても、ヨガの哲学や身体のことを伝える講座を開いたり、座学のクラスでも活躍の場はあります。
何歳まででもヨガインストラクターとして活躍できるよう、ヨガを続けて健康な心身を作ることが大切です。
仕事にしていくためには学び続ける姿勢が必要
ヨガを仕事にしていくことに目を向けていると忘れてしまいがちですが、いちばん大切なことは自分自身にヨガを通して伝えたいことがあること。ヨガが好きな気持ちも大切ですが、仕事にするには「これは人に伝えたい。絶対みんなのためになる」というものが必要です。そうでなくても始められますが、長い目で見ると継続することができなっていくでしょう。
そのためにもヨガの実践と常に知識を吸収していくこと。伝えるために必要な言葉も上手に使えなくてはいけません。読書や他の講師がどのようにティーチングしているかも参考になります。ヨガだけでない生活すべての側面で学び続ける姿勢が必要です。
とてもストイックな生活のように感じるかもしれませんが、自分のなかに伝えたいことがあれば自然とできていくもの。あまり先を考え過ぎずに、できることからひとつずつ探っていけば難しいことではありません。