現役医師へインタビューヨガと医療の可能性 vol.3

MTY100で講師をしている医師、医療従事者へ『ヨガと医療』に関して行なったインタビューを連載しています。
今回は、整形外科医である井上留美子先生へのインタビューです。井上先生は、多数のヨガ雑誌の監修の他、整形外科ヨガの考案者です。
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Q:ヨガと医療は今後どのように関わりあっていくと思いますか?

ヨガの怪我が多い実状を考えると、少なからずヨガインストラクターが最低限の身体の知識を付けるべきと考えます。例えばサッカーやバスケットなどのコンタクトスポーツで怪我をすることは外傷としてあります。でもヨガはコンタクトスポーツではなく、インストラクターの言う通りに自分のために自分で身体を動かすわけですから、怪我をする=指導に問題がある、という事に直結しかねないのです。ヨガもいろいろな種類ややり方があると思います。ヨガを治療として第三者に強制するならば、もっと科学的根拠が必要だと思います。

 

Q:将来的にヨガは保険が適応となるでしょうか?

日本の保険診療は厳しく、欧米に比べて医療の発展も10年遅れといわれています。しかも、日本の保険制度は任意ではなく国民皆保険ですから、万人が平等に使える制度でないといけないのです。それだけ考えても、保険適応は困難だ、あり得ない、と私は思います。ヨガのインストラクター資格もあいまいである以上あり得ません。私はヨガインストラクターに運動器をもっとしっかり知っていただくための講座をしていますが、解剖すら頭に入っていない人も多く、偏った知識や思い込みで指導している方々も多く見受けられるのも事実です。

Q:補完代替医療(ほかんだいたいいりょう)として将来的にヨガが認められるか?

日本のヨガインストラクターのレベルが上がり、医学の世界でもその効果・やり方のエビデンスが確立されてくればスポーツリハとしての立ち位置は確立可能かもしれません。整形外科学会でもピラティスに関する研究発表も散見されるようになってきました。その裏にはかなりの勉強やデーター解析をしており、大きな大学や組織がバックで協力しています。そこまでできる環境整備も困難、そこまでかかわれるインストラクターも少ないのでは?まだまだ日本のヨガは発展途上だと思っています。

Q:医師から見たヨガインストラクターとして持っておいて欲しい知識と意識は何ですか?

知識としては、エビデンスに基づいた基礎知識が必要です。
正しい知識無く経験値だけで指導してはいけないと考えます。
正しい知識ベースで経験をもとに指導することが理想と考えています。
意識としては、閉鎖的でなく、偏らず、広い視野であらゆる分野の勉強をしていただきたい。私から見たらヨガの世界はかなり閉鎖的です。ヨガの発展を目指すインストラクターの皆さまには、自己満足で終わらず他の分野の知識もしっかりつけ、そのうえでヨガを提供していただきたい!と考えます。

Q:MTY100を通じで伝えたいこと。 その他、メッセージ

まずは、医療の現場ではよくみるヨガの怪我をフィードバックしたい。
医療従事者や痛みのある方、あるいは体を触り指導する人が知っておくべき基本的な事を伝えたいです。
個体差や疾患、身体の変化、身体の使い方を知ると怖さと同時にやるべき事も判断できるようになっていただくべく講座を展開しています。

井上留美子先生担当の講座

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