ヨガティーチャートレーニング、RYTに参加する人々はどんな人?
みなさんの中にはヨガのティーチャートレーニングを受けにくる人ってどんな人なんだろう??
すっごく体の柔らかいいわゆる「先生」になる人がくるんだよね・・・
私なんて・・・
と思っている人も多いのではないでしょうか。
実際に私が出会った方々の一部はこちら。
マッサージ師、整体師、主婦、保育士、バレリーナ、ダンサー、理学療法士、助産師、元サーカスの一員(!)女優、モデル、他の分野で先生と呼ばれる人、すでにヨガを教えている人、個人事業などなどなど。
そして働きながらヨガを学びいつか仕事にできたらと一般企業で働く人。
これ以外にも書き漏れているであろう、本当にいろんな経歴を持った方々がいます。
身体も硬い人、柔らかい人。
ヨガを長くやってる人、まだ始めたばかりの人。
覚えの早い人、ゆっくりな人。
身体や特徴をとっても本当に、本当に!色んな人がいます。
そんな中、今日私が言いたいのは
「自分なんてインストラクターのコースには向いてない・まだ早い。他にすごい人ばっかりかも・・・・」
なんてことは1mmも気にしなくていいよ、ってことです。
最初は、やはりみなさん緊張されています。
周りの人の様子を伺いつつ、
どんな仕事の人?どれくらい経験があるの?どんな性格の人???というドキドキ。
私にも伝わって初日は同じように楽しみと緊張のまじったドキドキをもらいます笑
ですが、終わりが近くにつれ
「もう少しで終わりと思うと嬉しい反面、みんなに会えなくなるのが寂しい」
最後日の卒業時いつもみんな揃っておっしゃるのは
「このメンバーでよかった」という言葉。
もちろん全員が全員、思っているわけではないかもしれませんか、
毎回の講座が終わるたびに耳にする一言です。
(きっとこれはオムヨガが日程を定めたクラス制をとっているからだと思います。自由登校の講座は会うたび初めまして。また違っているでしょう。)
どんな肩書きや活動をしている人がいようと、ここにきたら
「一人のひと」でしかない。
そこには肉体と心と魂しかない。
皮膚を一枚くぐったらみんな同じ内容物の人間です。
なんなら、どんな経験であれ同じ「ヨガをしっかり学びたい!」という熱い気持ちの共通意識がある人たちなのです。
そう思うと、自分をバカにしてくるような人がいるかも、なんてよく考えたら・・・
そんな気が少し無くなりませんか?
少なくとも、あなたが一緒に参加した人をそう思わなければ、応援できるならそんな人が同じように来るかなあ、と思って下さい。
そして同じように不安を持ちながらチャレンジしている人が沢山いることも、ふと思い出して欲しいです。
とはいえ人間は知らないことを恐怖に感じるシステムが備わっています。
自分自身を守るために。
生きるためにリスクを避ける必要なツールなのですが、うまく使いこなせず、願望や希望よりもシステムが主導としてしまうときがよくよくあるのが私たち人間です。
なのでさらに私が思うことを話してみます。
もちろん私も、自分のティーチャーズトレーニングは思い出深い期間でした。
もともと哲学が好きでヨガを始めた私ですが、そんな人生や生きるということを改めて誰かと話すことなんてなかなかありませんでした。
あるとして、酔っ払って半分覚えていないような席で思い思いにそれぞれが語るだけ。
相手だって、自分だって聞いていたのか今ではわからない。
ですが参加してみるそこではスターバックスでお茶をしながら、お昼を食べながら、同じテストや課題に向かって一緒に学び、宿題をしたりしながら、かしこまることもなく、熱くなりすぎることもなく、哲学や人生についてみんなでそれぞれ「話し合う」ということが普通に行われるのです。
私はそれがすごく好きでした。
また、ヨガを一緒に学ぶ仲間というのは今までのどんな友人ともまた、違っていました。
そりゃそうですよね!
カリキュラムを通してお互いの体を見合うことももちろん、心についても見ていく時間があります。
ずっともやもやしていたようなトピックの話題で、友達だと言えなかったことも、一緒にヨガの哲学を学んでいる仲間には、絶対バカにされるなんてことはない。
なぜならそういったことが人を傷つけるとわかっている心の感受性が強い人がこの業界には多いと私は感じています。
むしろ真剣に耳を傾け、真実を見る手助けをしてくれる。
だから今では、今までの人生で出会う友達ももちろん大事なんだけれど、ヨガを通して知り合えた、出会えた人のことが本当に総じて好きです。
もちろん、その中にはちょっと毛色が違うなあ、と思う人もいますが、別に障害になることは全くありません。
互いに侵攻とか、優劣とかそういう価値観が遠くにいるように思います。
(もちろん純粋に柔らかい人羨ましい〜!とか足長いの羨ましい〜!とかは思ってしまいますが。笑 少女漫画の憧れのセンパイ!的な心ですね。笑)
そんな知識だけではない財産を得ることが出来るのが私にとってのティーチャートレーニングでした。
また、講師になって感じることも書いてみます。
講座では前述の通り、運動経験があって体は自由自在だけど、ポーズを理解するための解剖や体の機能、座学的理解は苦手、逆パターンの人もいます。
成長スピードもさまざま。
覚えるのが早いけど忘れっぽい。覚えるのには時間がかかるけど、忘れない。
中には「先生!私は覚えるのが遅くてすぐ忘れます!!!涙」という人もいらっしゃったけれど、可愛らしいじゃないですか!
そういう人はとてもチャーミングだからみんなが助けてあげていたりする。
そう思うと、優劣なんてものはなくて「個性」でしかない。
確かに個性はメチャクチャ豊かです。
「私なんて個性ないです・・・」と言っている人がまさに個性的だったりします。
人付き合いが得意な人、苦手な人。
それぞれがいるからバランスがとれています。
こんな風に、どのクラスもだめな人だな…なんてことはなかった。
どれも個性的で楽しくて、終わってしまうのが寂しいクラスでした。
と、同時に自分が受けていたトレーニングもやはり同じようにみんな違ってみんな面白い人ばかりだったのを今も思い出します。
だからこのコラムを見てくださる、まだ見ぬヨガインストラクターを目指す人にも安心してもらいたいなあ。
と思い書きました。
一説によると「あなたがヨガを選んだのではなく、ヨガがあなたを選んだのだ」
というなんとも素敵な名言を残している人がいるそうですよ。
私も受け売りですが・・・
だから、安心してくださいね。
きっとあなたが選ぶ道には必要なものしかない。
きっと大丈夫。
願いを込めて!
これからも出会える人がとても楽しみなワタシ、坂本あいりなのでした・・・