ヨガ資格RYT200を取得したあと、多くの人が静かに抱える悩みがあります。
「この資格で本当に働けるのだろうか」
「どんな働き方が自分に向いているのか分からない」
「副業として始めたいけれど、どう動けばいいのか…」
資格を取った瞬間はワクワクしていても、いざ“現実の働き方”を考えると、急に足元がふわっと浮くような不安が出てきます。ヨガの世界には明確な就職ルートがあるわけではなく、働き方も人それぞれ。だからこそ「何から始めればいいのか」が見えにくいのです。
しかし、全国の指導者や多くのRYT200卒業生を見ていると、はっきり分かることがあります。
ヨガは「一つの働き方に縛られないほど、長く無理なく続けられる仕事」であるということ。
スタジオレッスン、パーソナル、オンライン、企業ヨガ、ワークショップ…
これらを組み合わせることで安定しやすくなり、さらに自分のライフスタイルに合った形を選べる柔軟な仕事です。
この記事では、RYT200取得後に実際に選ばれている働き方、副業としてのリアル、収入モデル、伸びる人の特徴、仕事の見つけ方を、できる限り具体的に丁寧にまとめました。
ヨガを仕事にする道に“正解”はありません。
あるのは「あなた自身が納得できる働き方」だけです。
OMYOGAの指導経験、全国の卒業生の動向、ヨガ市場の変化などを踏まえ、これからヨガを仕事にしていきたいあなたが 迷わず、安心して一歩踏み出すための道しるべ になることを願っています。
CONTENTS
結論｜RYT200の働き方は「組み合わせ」が成功の鍵
RYT200を取得したあと、最初に直面するテーマは「この資格で本当に働けるのか？」という現実的な疑問です。ヨガを仕事として続けていくには何が必要で、どの働き方が自分に合うのか。誰もが一度は立ち止まります。しかし多くの卒業生や全国のインストラクターを見ていると、一つだけはっきりと見えてくることがあります。
それは、ヨガの仕事は “ひとつの働き方に依存しないほうが圧倒的に安定しやすい” という事実です。ヨガの仕事には、いわゆる “会社に勤めて給与が毎月決まって入る” という仕組みがありません。その代わり、働き方を複数持てる柔軟性があります。この柔軟性こそがヨガのキャリアの面白さであり、同時に「無理なく続けるための鍵」にもなっています。
たとえば次のモデルは、最も再現性が高く、全国の多くのインストラクターが自然と行き着く働き方です。
・週1〜2のスタジオクラス
・月2〜4回のパーソナル
・オンライン（月額＋単発）
・月1回のWSまたは季節イベント
このように複数の軸を持つと収入だけではなく、精神的にも安定します。なぜならヨガの仕事は季節・地域・流行・生徒のライフステージに左右されるからです。一つに頼っていると不安定さが出ますが、二つ以上あれば自然と保険になり、仕事量が平準化されるのです。
さらに、近年最も安定しているのが、
パーソナル × オンライン
という組み合わせです。パーソナルは高単価でリピートが多く、オンラインは距離に縛られず継続しやすい。この2つの噛み合わせは、全国的に見ても「最も長く続く働き方」として確立してきています。
また、OMYOGAでは本業志向の方のためにライセンス制度を整えており、カリキュラムの使用、全国オーナー同士のネットワーク、研修制度など、本業としての道を選ぶ方にも継続的な支援を行っています。
ここに書いているモデルはあくまで“傾向”であり、“必須条件”ではありません。ヨガの働き方は本来とても自由で、あなたの人生や価値観、生活リズム、体力、家族の状況に合わせて柔軟に作ればよいものです。RYT200はゴールではなく“入口”。ここからどう形をつくるかはあなた次第なのです。
RYT200取得後の悩み｜多くの人が最初に不安に感じること
資格を取ったあとの不安は、技術的なものよりも“心理的なもの”が大半です。OMYOGAの卒業生アンケートや全国のインストラクターの声を総合すると、最も多く挙がる不安は次のようなものです。
・教える仕事が本当に見つかるのか
・スタジオオーディションが怖い
・経験不足でレッスンしてよいのか
・自分より上手い人が多くて自信が持てない
・年齢がハンデになるのでは
・解剖学や哲学の理解が浅く感じる
・どの働き方が自分に向くのかわからない
これらを抱えるのは、あなただけではありません。むしろ、ほぼ全員が一度は通る道です。特に「自信がない」「自分はまだまだ…」という感覚は、技術や経験がないから感じるのではなく、“誠実に向き合っているからこそ感じる”自然な反応だと言えます。
実際、卒業後すぐに完璧なレッスンができる人など存在しません。経験は実践の中でしか積み上がらないため、最初の時期は「慣れること」が仕事です。
また、スタジオオーディションについても誤解が多い部分です。採用の決め手になるのは、アドバンスなポーズのスキルではなく、
・声や話し方の安定感
・安心感
・丁寧な誘導
・人柄と態度
実際に多くのスタジオオーナーが共通して重要視しているのは「安心して任せられる人かどうか」。逆にいうと、技術不足が理由で落とされるケースは少ないのです。
年齢についても、多くの方が気にしますが、これは完全に不要な心配です。実際には40代・50代からヨガ指導を始めて成功している人が全国にいます。ヨガは「人生経験」がそのまま指導の深みになる仕事です。
また、「自分に合う働き方がわからない」という悩みも当然。なぜなら最初から自分の働き方を知っている人はいないからです。ヨガの働き方は“経験しながら理解していく”もの。働きながら自然と自分の方向性が見えてきます。
RYT200取得後に選べる働き方｜5つの主要ルート
ここでは、実際に多くのインストラクターが選んでいる5つの働き方について、メリット・相場・リアルを含めて深く見ていきます。
1. スタジオインストラクター
最も一般的で、最初に挑戦しやすい働き方。
・1クラス：2,000〜5,000円
・週1〜2本で無理なく始められる
・生徒との出会いが多く、コミュニティが広がる
・クラス構成力が鍛えられる
スタジオは、単価よりも「経験の質」が大きな魅力です。さまざまな年齢・体力・悩みを持つ生徒を見られることが、指導者としての地力を確実に高めます。
2. パーソナルヨガ
近年最も人気が高い働き方がこれ。
・1回6,000〜12,000円
・都市部では1.5万以上の例も
・リピート率が高く安定しやすい
・姿勢改善・痛みケア・ダイエットでの需要が強い
パーソナルは「その人の身体を深く理解し、寄り添う」というヨガの本質を体現できる場であり、長く続く働き方です。
3. オンラインクラス
場所に関係なく続けられる働き方。
・月額：3,000〜7,000円
・単発：1,000〜3,000円
・海外在住でもヨガを提供できる
ただしオンラインだけに頼ると継続が難しくなる時期もあるため、他の働き方と組み合わせるのが理想です。
4. 企業ヨガ
日本全体で需要が急増中。
・1回6,000〜15,000円
・継続契約になりやすい
・瞑想・呼吸法の依頼が特に多い
平日昼の依頼が多く、本業をしながらでも成立しやすいのが特徴です。
5. WS・イベント・リトリート
より深い学びを提供し、自分の世界観を発揮できる領域。
・高単価
・リピーターが育つ
・専門性を活かせる
ワークショップは「生徒の変化が最も大きく、満足度が高い」ジャンルであり、指導者の成長にも繋がります。
副業としてのヨガ｜現実と必要な準備
副業としてヨガを続ける人は非常に多く、最も現実的で無理のない働き方です。実際に副業で活動している人のモデルケースは次のとおり。
・週1スタジオ（4本）
・パーソナル月2〜3回
・WS月1回
これで月3〜7万円の副収入になることが多く、負担が少なく続けやすい。
副業の利点は、
・本業収入があるので精神的安定
・小さく始められる
・固定費がほぼかからない
・必要なときだけクラス数を増やせる
必要な準備もシンプルです。
プロフィール（顔写真・プロフィール文）
レッスンプランのテンプレ
簡単な自己紹介スクリプト
SNSの基礎整備
練習モデルの募集
これで十分にスタートが可能です。
収入の相場｜レッスン単価・月収モデル
一般的な単価
・スタジオ：2,000〜5,000円
・パーソナル：6,000〜12,000円
・オンライン（月額）：3,000〜7,000円
・WS：3,000〜8,000円
副業モデル
・週1スタジオ（4本）：12,000〜20,000円
・パーソナル月3回：18,000〜36,000円
合計：30,000〜56,000円前後
本業モデル
・スタジオ週2
・パーソナル週3〜5
・オンライン月額
・WS月1
合計：25〜35万円前後
本業にしたい場合は、このように「複合的に収入源をつくる」ことで安定しやすくなります。
成功例から学ぶ｜RYT200後に伸びる人の共通点
成功している人には、意外なほど“才能”や“特別さ”はありません。共通しているのは、次のような姿勢です。
・小さく始める
・行動が早い
・学びを続ける
・コミュニティを丁寧に育てる
・自分の価値観に忠実
・生徒との関係を大切にする
特に、“完璧主義にハマらないこと”は大きなポイントです。ヨガ指導は経験の中で育つ仕事であり、不完全なまま始めることが最も自然なスタートです。
仕事の探し方｜未経験でも始められる5つの動線
スタジオオーディションに応募する
SNSでプロフィール整備
練習モデル募集
レンタルスペースで自主クラス
友人・家族など身近な人から小さくスタート
これら5つを組み合わせるだけで、最初の生徒は自然と集まり始めます。
まとめ｜ここに書いた働き方がすべてではありません
この記事で紹介してきたのは、RYT200取得後に選ばれることの多い代表的な働き方です。しかし、これはあくまで「よくある典型例」でしかありません。
ヨガ指導は本来とても自由で、あなたの価値観・生活・体力・人生観に応じて、働き方はいくつにも形を変えることができます。
大切なのは、
自分の選択に自信を持ち、自分が信じる方法を丁寧に続けること。
RYT200は、あなた自身の人生の中に“新しい可能性”を加える入り口にすぎません。どの道を選んでも間違いではありません。あなたのペースで、あなたの人生に合う働き方を見つけてください。