瞑想を始めたいけど、どこから手をつけていいか、誰に学べばいいかわからない。
そんな方に、まずはここから始めると安心。という先生と講座をご紹介するね。
筆者は様々な瞑想を学び、実践してきました。自らも現在瞑想指導をしています。
瞑想練習の中、あることによって、瞑想が加速的に深化する。ということに気づきました。
それは、科学的に解明された瞑想のメカニズムを知るということです。
今日ご紹介する先生は、瞑想研究者の藤野さんで、筆者は藤野さんの講座で瞑想のメカニズムを科学的に知ったことで、心の変化スピードが猛烈にあがりました。
瞑想は、体感するものだが、頭で理解すると感度が高まるんだ!
と経験的に理解したのです。
現代、瞑想をする多くの人は、俗世から離れ瞑想をマスターした師からその方法を学ぶことができません。
ゆえに、この瞑想であっているのかわからないのに教えてくれる人がいない。闇雲な状態で瞑想を続けることになりやすいです。
そして、その闇雲さに不安を抱えて結局瞑想から離れたり、瞑想によって悪影響がでて悩むこともあるかもしれません。
そんな時に、科学的に解明されている瞑想のメカニズムを、瞑想の研究者から学べるとしたら、どうですか?
そのメカニズムを知ることで、あっているのかわからない瞑想から卒業できるとしたらどうでしょうか。
もちろん受けてみたいと思います。
CONTENTS
藤野正寛さんのプロフィール
経歴
瞑想家、認知心理学者、博士(教育学)
2004年に神戸大学経営学部卒業後、シスメックス株式会社で経営企画管理業務に従事。
10日間の瞑想リトリートに参加し、瞑想がウェルビーイングに貢献する可能性を感じ、瞑想研究を行うために退社。
2012年に京都大学教育学部に編入学、2019年3月に京都大学教育学研究科博士課程修了。
独立行政法人日本学術振興会特別研究員(DC1) 、京都大学大学院教育学研究科助教、京都大学オープンイノベーション機構特定助教を経て現職。
研究概要
認知心理学的手法と、fMRIを用いた脳画像データや、生理活動計測装置を用いた心拍変動データや呼吸変動データなどを組み合わせて、マインドフルネス瞑想を構成する集中瞑想と洞察瞑想の生理・心理・神経メカニズムを解明する研究を進めている。
また、それらの知見に基づいて、マインドフルネス瞑想を医療分野や教育分野に導入することに取り組んでいる。
論文
- Fujino, M., Watanabe, K., & Yamakawa, Y. (2022). The personal trait of spiritual growth is correlated with the white matter integrity of the brain. frontiers in Human Neuroscience, 16, 890160.
- Takahashi, T., Saito,, J., Fujino, M., Sato, M., & Kumano, H. (2022). The validity and reliability of the short form of the five facet mindfulness questionnaire in Japan. frontiers in Psychology.
- 藤野正寛. (2021). 瞑想における平静さの構成概念と神経メカニズム. 心理学評論, 64(3), 274-294.
- Ooishi, Y., Fujino, M., Inoue, V., Nomura, M., & Kitagawa, N. (2021). Differential effects of focused attention and open monitoring meditation on autonomic cardiac modulation and cortisol secretion. Frontiers in Physiology, 12,675899.
- 藤野正寛, 上田祥行, 井上ウィマラ, イエット・G・サンダーズ, スティーブン・マーフィ重松, 野村理朗 (2019). 心理学実験のための集中・洞察・慈悲瞑想の短期介入インストラクションの開発. マインドフルネス研究, 4, 10-33.
- Fujino, M., Ueda, Y., Mizuhara, H., Saiki, J., & Nomura, M. (2018). Open monitoring meditation reduces the involvement of brain regions related to memory function. Scientific Reports, 8, 9968.
- 藤野正寛・上田祥行 (2017). マインドワンダリングの低下に関わる集中瞑想と洞察瞑想の神経基盤. 精神科治療学, 32(5), 645-650.
- 藤野正寛・梶村昇吾・野村理朗 (2015). 日本語版Mindful Attention Awareness Scaleの開発および項目反応理論による検討. パーソナリティ心理学会, 24, 61-7.
その他業績についてこちらのページをご覧ください
小噺
藤野さんは、インドに行ってヨガを学んだこともあるようです。
ある時ヴィパッサナー瞑想に行った時に受けた感銘がきっかけで、
社会人から京都大学に入り、瞑想の研究を始めていったそうです。
ヴィパッサナー瞑想には、20回以上行っており、
長時間の瞑想実践がもたらす自己変容も自ら感じていることが、
zen2.0のインタビュー記事にのっていました。
なんだか親近感湧きますよね。
次に藤野さんが取り組んでいる研究をご紹介です
瞑想の専門家、藤野正寛氏の研究成果に迫る
藤野正寛さんはこれまでの研究で、瞑想時の心の働きを心理学や脳科学の視点から解明してきました。
ここでは藤野さんが研究された瞑想から一つを取り上げて、簡単にご紹介いたします。
2022年に、Frontiers in Human Neuroscience誌に発表された論文です。
研究の目的は、個人の精神的成長(スピリチュアル・グロース)と脳の白質の関係を明らかにすることでした。
研究には健康な成人24名が参加し、彼らの精神的成長を評価するための尺度としてSpiritual Growth Scale(SGS)が使用されました。さらに、拡散テンソル画像法(DTI)を用いて、被験者の脳の白質を調査しました。
その結果、瞑想を積極的に実践することで、参加者の精神的成長が促進されることが明らかになったそうです。
特に、脳の白質の一部である前帯状束の健全性が、精神的成長と関連していることが示されました。
前帯状束は、感情処理や社会的な相互作用に関与する重要な神経回路であり、その完全性が保たれることで、個人の精神的成長が支援されるという仮説が立てられたのです。
これは、藤野さんの研究のごく一部です。実際の講座では、より瞑想実践役立つ講座内容を聞くことができます。
瞑想の科学的解明がもたらすこと
このように瞑想によって起こる心の変化を科学的に解明していくと
間違った解釈が取り除かれ、瞑想の純粋な恩恵を証明することができます。
それが結果として、
「これであっているのかな?」という不安や、
「わからないけど誰にも聞けないからこれでやっていこう」
というような闇雲さから解放してくれます。
科学的なことに頭でっかちになりすぎて、難しく考えるのはよくないと思いますが、
すでにわかっていることから目を逸らす必要もないと思います。
難しく考えず、一度藤野さんのお話しを聞いてみることをおすすめします。
藤野正寛さんの直近の講座
2023年11月4日開催「マインドフルネス瞑想の質を高める」~瞑想の科学と実践~
理論と実践の二本立てになっている講座です。
理論のみの受講可能/オンライン受講可能です!