ヨガをはじめるきっかけで多いのが、冷え性やそこからくる肩こりのお悩み。ヨガは冷え性にどんな改善をもたらすのでしょうか?
現代人に多い悩み「冷え性」
とくに女性は自分のことを「冷え性」だと思っている人がほとんどではないでしょうか。いつも手足が冷たい、年齢とともに代謝が落ちてきた気がする、汗をかきにくい、冷えで身体が縮こまって慢性的な肩こりがある、など現代人の生活にはどれか当てはまりそう。
冷えが原因で身体の不調につながることもあります。そうでなくても、近年低い気温が続く冬を健康に過ごすためにも、冷え性の改善に取り組むことでより元気で活発な毎日を支えてくれることでしょう。
冷え性にヨガはいいの?
運動をして筋肉がついてくると、代謝がよくなり熱がうまれ身体が温まりやすいということは考えられます。でも、運動量の多いヨガをしたからといってムキムキと筋肉がつく、日中冷えを感じないくらい体温の高い状態が続く、ということはあまり感じられないはずです。ヨガは表面の筋力を鍛えるだけのものではないからです。
ヨガによる冷え性への効果としては、ヨガのポーズや呼吸法を行うことで、背骨や骨盤の歪みが整えられ、姿勢がよくなり、それにより内臓の機能が正常化するのをたすけます。また内臓が整うことで自立神経も整い、より内臓の働きがよくなります。
そして代謝が上がり、血液やリンパがスムーズに全身のすみずみにゆきわたります。血流がよくなることで、老廃物や余分な水分も運搬され体外に排出されやすくなります。結果として冷え性の改善にも効果があります。
冷え性の改善にヨガを取り入れるには?
汗を大量にかくほどの運動量のヨガをしなくても効果はじゅうぶんあります。ただ、日本の気候はヨガの発祥地インドに比べるとかなり寒いので身体が温まりやすいホットヨガなどは始めやすく、取り入れやすいでしょう。
常温のヨガの場合も、大きな筋肉である大腿直筋や肩甲骨まわりの筋肉を動かすと身体がじんわり温まってくるのを感じやすいです。またヨガで行う腹式呼吸も重要です。ゆっくり深く息を吸い込むことで大量の酸素が肺へと送られます。新鮮な酸素が血液を通して全身に届けられ細胞の活性化をたすけます。
ヨガを習慣にすることが大切
1週間に1度の1時間のヨガクラスを受けるだけでヨガの効果をえるのはむずかしいものです。短い時間でよいので、寝る前に10分など無理のない範囲で続けていきましょう。習慣になると自分のメンテナンスしているヨガの時間がリラックスにつながり、より心身が整うのを感じられます。
リラックスした状態を保つことも冷え性の改善だけでなく健康増進につながることでしょう。