副業ヨガインストラクターは甘くない? 実態から成功する方法まで徹底解説!

「趣味のヨガを副業にできたらいいなぁ」と思っていませんか?
自分のヨガも深まって生徒さんが喜んでくれて、さらに収入も上がる。それはとても幸せなことですよね。
でもその一方で「現実はそんなに甘くないよね……」と思ったりもしますよね。

確かにヨガインストラクターを副業にするのはかんたんではありません。けれどちゃんとポイントを押さえ準備をしっかりしていれば、後悔をすることもまたありません。

 

私たちOMYOGAはヨガインストラクターを副業にすることをおすすめしています。なぜならヨガ資格を取得後、ヨガを副業にして「よかった!」と言っている生徒さんをたくさん見ているからです。

私自身も資格取得後、仲間とヨガの瞑想クラスをオンラインで開設。副業にしました。はじめるまでは不安もありましたし、すぐに決断できたわけではありません。けれど今では毎回仲間と生徒さんの顔を見るのがうれしく、充実した日々を過ごしています。

 

この記事では主に5つの章を立て、ヨガインストラクターを副業にすることについて解説しています。

第1章では、ヨガインストラクターを副業にすることをオススメできる4つの理由・メリットをお伝え。
第2章では、副業ヨガインストラクターの甘くない現実についてもはっきりと。
第3章では、副業ヨガインストラクターに向いている人について具体的に。
第4章では、実際に副業で始めるとしたらどうしたらいいかの手順を。
第5章では、実際に、資格取得から3ヶ月で副業デビューした生徒さんへのインタビューについて書きました。

この記事を読めば、後悔しないヨガを副業にする方法がわかります。

 

 

CONTENTS

ヨガインストラクターを副業に!オススメできる4つの理由

私たちはヨガインストラクターという仕事を、副業にすることをオススメしています。

前述しましたが、OMYOGAの卒業生たちもヨガを副業にしてたくさんのうれしい報告を入れてきてくれています。私もまたヨガの瞑想を副業にしましたが、生徒さんに喜ばれ、自分も楽しいので、よかったなぁと心から思っています。

そういう意味では個人的な視点でもオススメですし、ヨガマーケットの拡大にともないヨガを始める人はこれからも増えるという意味では、社会的な視点でもオススメです。

 

ヨガはもちろん、自分自身も成長することができる

教えてもらう立場から教える立場になると、ヨガとの向き合い方が違ってきます。
私もヨガにはまってからは毎日のようにヨガスタジオに通っていましたし、ずっと上達したいと一生懸命がんばっていたつもりですが、資格を取得するための勉強をはじめると、まったく分かっていなかったたくさんのことに気がつきました。

さらに、インストラクターとしてレッスンをしてみると、ヨガの学びはより精密でより深いものになり、自身の心身への理解も進歩したことを感じました。

ヨガを「教わる」から「教える」に視点が変わっただけで、見えてくる風景は変わってきます。
 私は8年近く趣味としてヨガをしていましたが、こんなにも上達の速度が速くなるのなら、もっと早くに資格を取ってヨガを教えていればよかったなと、違う意味で少しばかり後悔しました。

 

またこれはヨガに限ったことではないですが、新しい一歩を踏み出すのは勇気がいることでもあります。失敗したらどうしよう。みんなにどう思われるだろう。そんな気持ちから、ヨガは好きだけど趣味のままにしておこうかな……と思う方もいるかもしれません。けれど、その一歩の先には、新しい出会いや発見が必ずあります。
1つの例としては、人にヨガを教えることでおのずとアーサナや瞑想も深くなるので、自分を見つめ直す時間も増え、自然に人間的な成長にも繋がるのです。

 

好きなことで収入を増やせる

YouTubeのキャッチコピーに「好きなことで生きていく」というものがあります。すべての人が好きなことだけして生きていくのは難しいかもしれませんが、それでも多くの人が、人生の限られた時間をなるべく好きなことに使いたいと思っているのではないでしょうか。

ヨガが好きであれば、ヨガに触れている時間が、同時にお金を稼ぐ時間になれば嬉しいですよね。今あなたがしている仕事が必ずしも「好きなこと」でなかったとしても、ヨガという「好きなこと」を副業にして生きていくことはできます。それは単純にお金のためだけでなく、生徒さんたちを喜ばせ、心身を健康にする時間であり、まさに「生きている」と感じられるやりがいのあることになるはずです。

 

ヨガインストラクーと言っても、スタジオやオンラインで生徒さんを指導するだけではありません。冒頭のYouTubeの映像配信で活躍する人気ヨガインストラクターになるという副業の形もあるでしょう。今はまだ誰も挑戦していないヨガの伝え方や伝えるためのメディアも誕生するかもしれません。それらを見つけて選んでいくのも、まさに「好きなことで生きていく」ではないでしょうか。

 

ヨガスキルがあれば、人生の変化に対応できる

ヨガインストラクーとして活躍するためには、ヨガのティーチングスキルを常に磨き続ける必要がありますが、積み重ねる経験はすべてあなたの血となり肉となりやがては実力になります。本業ではなく副業のインストラクターであってもそれは同じことです。

 

目まぐるしく環境が変わる時代においては、仕事も生活スタイルも絶対な安定はないと言っても過言ではないでしょう。今は順調でも、何かのきっかけで今の仕事を辞めることになる可能性もあります。女性であれば結婚や出産でライフスタイルが変化する人も少なくありません。私も一度結婚をして家庭に入りましたが、離婚を考えたときに自分が何もできないということに愕然としたことがあります。結婚するときはそんなことになるなんて思いもよりませんでしたから笑

コロナのような予期せぬ出来事をきっかけに、先が見通せない不安を抱えている人も多いかと思います。必ずしも良い変化ではないことが訪れたとしても、ヨガのティーチングスキルという手に職があれば、生き方の選択肢を広げることができるのです。 経済的な部分は大きいので、お金を稼ぐことができる手段を1つ多く持っているということは、日常の心強さにもつながります。

 

怖がらせてしまったかもしれませんが、変化はネガティブな要素ばかりではありません。RYT200の受講生からは「結婚後に子どもができたら、仕事を辞めて子育てをしながらヨガを教えたい」という声もよく聞かれます。家庭と子育てと仕事の両立を考えたとき、好きなことを仕事にできる選択肢があれば幸せですよね。

 

日本のヨガマーケットは広がり続けている

2004年の調査によれば、日本のヨガ人口はたった23万人でした。

それから13年後、2017年2月のヨガジャーナル日本版調査では、

日本のヨガ人口は、月に1回以上行っている人が約590万人、1回以上の実施者は約770万人と推定されます。

今後23年以内にヨガをおこなってみたいとする人は、880万人で、現在、日本のヨガマーケットの市場規模は2600億円に成長。

さらに2021年12月の現在、日本国内のヨガ人口は約1000万人を超えると言われています。この数は2017年度の調査「今後2〜3年以内にヨガをおこなってみたいとする人」の数880万人を大幅に上回っています。

この増加についてはコロナ禍の影響の影響もあったように思います。一時期はヨガスタジオの閉鎖や会員さんの退会も相次ぎましたが、その代わりにオンラインヨガが爆発的に広がりました。在宅時間が増え、運動の機会が減ったことで運動不足解消として、家で手軽に行えるヨガが注目されたことが要因だったと思われます。

実際に株式会社LANYの調査によれば、20代~50代の男女あわせて137人にアンケートを取ったところ、約6割の人が「オンラインヨガを始めたきっかけにコロナが関係している」と回答しています。

さらに緊急事態宣言が解除され、感染者数が減ってきたのと同時にオンラインではなくリアルでヨガレッスンを受ける人も戻ってきているというのが、OMYOGAの様子や他のスタジオの経営者さんと話をして感じる流れです。

オンラインでも対面でもヨガが楽しめるようになったことで、今後はさらにヨガ人口が増えることが予測されます。

具体的な数字で言えば、コロナが発生する以前の既出の2017年の調査ですでに、今後のヨガ人口は、約1600万人と推定されています。

ヨガ人口が増えれば、ヨガインストラクターの需要もまた高まることが予想され、ヨガを教えるスキルは求められ続けるものでしょう。

 

 

副業でヨガインストラクターになるなら知っておくべき甘くない3つの現実

ここまでヨガを副業にすることのメリットをお伝えしてきましたが、後悔しない選択をするためにはデメリットについても知っておく必要があります。デメリットを知っていれば、対策を打つこともできます。副業でヨガインストラクターになりたいと強く思った方も、見落としているポイントがあるかもしれません。しっかりデメリットまで確認をしてから、第一歩を踏み出してください。

 

すぐには高収入につながらない

本業、副業に限らずヨガインストラクターになったからといって、すぐに高収入が得られるわけではありません。専業のヨガインストラクターの平均年収は大手のスタジオ正社員でも250〜300万円くらいだと言われています。

副業としてアルバイトやパートで働く場合は時給1000円〜が多く、金銭的な部分だけを考えれば割りのいいアルバイトとは言えないでしょう。

フリーランスでレッスンをする場合も、1レッスン60分あたり1人3000円くらいで、スタート時は500円くらいでレッスンをしているインストラクターさんもいます。フリーであれば集客の告知から場所の用意などすべて自分でおこなう必要もあり、その時間を考えると固定の生徒さんがつくまではかんたんに稼ぐことはできません。

ヨガ人口が増えてきて、ヨガマーケットが右肩上がりなのはプラス要素ですが、ヨガインストラクターの予備軍も同じように増加傾向にあります。ライバルに差をつけて高収入になるまでには、よっぽどのことがない限りさまざまな努力や時間が必要でしょう。

 

レッスン時間以外にも、準備などに時間を取られる

たとえば60分レッスンを提供することで、生徒さんから3000円程度のレッスン費を頂戴できた場合でも、その60分のために様々な準備時間が必要となります。

フリーランスであればレッスンの告知やヨガをやる場所の準備、レッスン費のやり取りや経理などの事務仕事、アルバイトやパートとして雇われている場合でも、レッスンのシークエンスを考えたり、誘導の仕方や声かけのシミュレーションなどに時間がかかります。オンラインレッスン以外では、単純に移動時間も発生します。

副業ヨガインストラクターさんにデビューした頃の準備について聞いたところ、はじめのうちは60分クラスの練習を家で毎回60分やってからスタジオに出かけていたとのこと。もちろんその前にシークエンスをいちから考え、体も動かしてシミュレーションしてみる必要もあったので、ご本人曰く「体感的には時給数百円だった」と語っていました。

もちろん慣れてくればある程度さくさくとこなせるようになりますが、それでも準備はゼロではありません。

もしあなたがお金を貯めたい、何かをしたい、買いたいという目的で副業を考えているのなら、ヨガ以外の仕事も視野に入れて検討する必要がある でしょう。

 

 

家族や本業の職場の理解がないと継続が難しい

自分の気持ちが決まったとしても、周りの理解がなければ続けることが難しくなるケースもあります。理解以前に副業を禁止している企業もあるので、決断をする前に必ず勤め先に確認をしてください

ヨガインストラクターの話ではないですが、副業禁止の職場で内緒ではじめたものの、知られてしまいトラブルになったという話もあります。特にヨガインストラクターであれば、たくさんの生徒さんを相手にすることが考えられるので、無理することはおすすめできません。

 

副業が禁止でなかった場合も、残業や休日出勤などが多い職場であれば、ヨガのレッスンを理由にそれらを断ったり同僚に仕事を頼むことも多くなるかもしれません。家庭内でも家事の分担などのバランスが変わってくることもあるでしょう。

まわりの雰囲気で自分のやりたいことを諦めてしまうのはもったいないことですが、協力や応援があればさらに気持ちよく活動することができます。 そのあたりはバランスを見ながらまわりの人たちにも理解してもらえるといいですね。それが長く続けていけるポイントの1つにもなることでしょう。

 

副業ヨガインストラクターに向いているのはこんな人

副業でも本業でも、本質的にヨガインストラクターに向いている条件や特徴に大きな違いはありません。それとは別に副業にしか言えないポイントもあります。

 

ヨガが好き、教えるのが好きなど。ヨガインストラクター向きの条件や特徴がある

ヨガを教えるという仕事そのものに、副業も本業も違いはありません。

「ヨガインストラクターに向いている」=「副業ヨガインストラクターに向いている」 と考えていいでしょう。

ヨガインストラクターに向いている人の条件

① ヨガが好きなこと
② 人との関係性を大切にしていること

さらに、今のあなたの力が活かせる特徴もご紹介します。

ヨガインストラクターであなたが活かせる特徴

① コミュニケーション力がある
② 営業力がある
③ 接客経験がある 
④ デジタル面に強い

これらの条件や特徴に当てはまらなかった方もいるかもしれません。けれどここで諦める必要はありません。むしろ全て当てはまる方の方が少ないと思います。私もまたその1人です。

向いている条件や特徴に当てはまらなかったとしても、それを改善できる方法もあります。

個人的なことでいえば、私はデジタル面でのデザインが苦手なのですが、得意な友人と一緒にサービスを立ち上げその部分はお任せすることで、弱点をカバーすることができました。

対処法なども含め詳しくは、「ヨガインストラクターに向いている人 〜2つの条件と4つの特長」を参考になさってください。

 

本業としてヨガインストラクターになりたいと思っている人。まずは副業からトライしてみる。

もう1つは副業にしか言えない「副業に向いている人」です。それは転職も含め、これから先ヨガインストラクターを本業として生活していこうと考えている人です。

逆説的ではありますが、ヨガインストラクターになる前に、まずは副業としてヨガを教えてみるという経験をしてみてください。

良くも悪くも、想像していたのとは違う現実があると思います。それを経験したうえで、本当にヨガインストラクターになりたいのかの判断をすることで、より後悔のない選択となることでしょう。

 

副業ヨガインストラクターのはじめ方

副業としてヨガインストラクターになることを決めてから、ヨガインストラクターとしてデビューするまでの流れをまとめました。

家族や職場に確認をする

2章でお伝えしたとおり、家族や職場の近しい人たちの理解があれば活動はよりスムーズに継続することができます。とはいえどうしても伏せておきたい場合は、無理をしない範囲で対応することをおすすめします。

ただし、職場の副業についてのルールは契約上NGであれば、場合によってはベナルティの対象にもなりかねないので、必ずしかるべき窓口で確認を してください。

 

ヨガ資格を取得する

OMYOGAではヨガインストラクターとしてヨガを教えるのであれば、まずは資格を取得することをおすすめしています。詳細は「ヨガインストラクターになるには資格取得がベスト!とプロが推す理由」で解説しています。

資格なしで最も危惧されるのは生徒さんに間違った知識を伝えてしまうだけでなく、ケガや体調を悪くさせるリスクがあるという点です。
また資格の取得はポジティブな効果もあります。資格は知識や技術を得るだけでなく、ヨガインストラクターとしての自信や新たな仲間も得ることができます。

あなたが資格をまだ持っていないようであればどこよりも詳しく!ヨガインストラクター資格全47種の総まとめ」も参考にしてみてください。

 

働くスケジュールと働く場所を決める

本業やプライベートといいバランスが取れるかが、副業ヨガインストラクターを続けられるかどうかの決め手と言っても過言ではありません。バランスが悪くなれば、精神的なストレスも増え、疲れやケガといった肉体的なトラブルも誘発します。そのことでまわりの人との関係も悪くなってしまうなんてことがあれば、ヨガ的な暮らしからは大きくかけ離れたものとなってしまいます。

 

どのような時間配分で働くか、スケジュールを決める。

副業インストラクターの場合、一般的には早朝や夜間、もしくは週末土日を利用してレッスンをしている方が多い印象です。同時に早朝や夜間、週末はレッスンを受ける生徒さんの多いゾーンであることから、収入にも結びつきやすくなります

ただし本業がある場合、これまではそれらのゾーンはあなた自身の趣味やコミュニケーション、休息の時間であったはずです。

ヨガを教えることができる嬉しさはあると思いますが、デビューからハイペースでレッスンを入れてしまうと、時間に終われる生活になってしまいかねません。2章でお伝えしたとおり、レッスンのための準備の時間も考慮する必要があることから、まずは月に1回〜週に1日ペースあたりからはじめてみてもいいでしょう。

とはいえ、あまりペースが空きすぎても教える感覚が育ちにくいところもありますし毎回初めてのような緊張をしてしまう場合もあります。インストラクターとして自信をつけるためには、とにかく慣れが必要です。一気に自信をつけたい、副業のペースをつかみたいという方はハイペースで軌道に乗せてしまうという作戦もあります。

これらの点については、ご自身の性格や、体調、スケジュールも加味してじっくりと考えてみてください。

 

 

働く場所も含めた、働き方を決める。

大きく分けると働き方は2通りあります。スタジオなどで雇用してもらうパターンと、フリーでレッスンをするパターンです。 どちらもやっている副業インストラクターさんもいらっしゃいます。どの働き方が自分に合っているのかを、事前に考えておくといいでしょう。

ある程度決まった時間に決まった内容で働きたいタイプであれば、雇ってもらう形、時間や内容も含め自由度が高い方が好きなタイプであればフリーではじめてみるのがいいでしょう。

ただし、計画はあくまでも計画。
スタジオで働きたいと思っても、希望通りの求人があるとは限りません。デビューに向けてある程度のリサーチとともに、どういう働き方をするかをある程度決めてイメージすることは必要ですが「絶対に計画通りに」ということではなく、柔軟に予定変更しながら調整していきましょう。

 

1・ヨガスタジオやスポーツクラブでレッスンをする
ヨガスタジオやスポーツクラブの求人を探しましょう。アルバイトやパートでのインストラクター募集が出ていることがあります。

未経験者については、社内研修や事務の仕事からの採用になるケースが多いので、即デビューとはいかないかもしれませんが、生徒さんを集めたり、告知や連絡を取り合うなどの別仕事が発生しないなどのメリットもあります。

ただし年齢で実質的な制限がある場合も残念ながらあります。ヨガインストラクターに年齢制限はない! 活躍できるワケと方法&注意点」参考にしてみてください。

 

 2・自ら告知をして生徒を集め、レンタルスタジオや自宅、オンラインでレッスンをする
ブログやSNSによって個人が情報発信ができるようになり、ヨガ業界を取り巻く環境も大きく変わりました。今やこれらを使いこなせるかどうかが、ヨガインストラクターの成功のカギと言っても過言ではないかもしれません。

本業のインストラクターさんもですが、副業のフリーランスとしてヨガを教えるのであればなおさらSNSを使いこなせる知識は必須だと言えるでしょう。そのあたりに苦手意識があるようであれば、ぜひこれを機会に勉強してみてはどうでしょうか。どうしても・・・という場合は、外注や得意なお友達に頼むという方法もありますが、長く続けていくためにはやはり自分である程度はできるようにしておいたほうがいいでしょう。

すでに所属している別のコミュニティがあり、その仲間や友達に生徒さんになってもらい口コミで広げていく、いわゆるコミュニティビジネスの形をとるようであれば、無理に告知する必要がない場合もあります。
ただしその場合でもあっても、連絡やサービスの充実のためにSNSを使いこなせるほうが便利です。

 

レッスンの場所も集まる生徒さんの人数や希望によっても変わってきますが、スタジオを借りる場合はレンタル代もかかります。公民館など公的なスペースは比較的お安いですが、民間でそれなりにおしゃれなスタジオであれば、価格もそれなりになり、1時間数千円は見積もった方がいいでしょう。

価格を抑えたい場合は、場所や借りる時間によっては、都内でも500円くらいから借りられるスタジオもあるようですが、画像と実際のイメージが違う・・・なんてこともあります。
駅からの動線やスタジオ内の環境などは、必ず事前に自分の目で確認してからレッスンを設定しましょう。

 

オンラインでおこなう場合や、自宅でおこなう場合は場所代はかかりませんが、ストレスのない配信をおこなうために、ネットの接続環境やカメラやマイク等の準備は整える必要はあります。この場合も事前確認のためのリハーサルは必ず行うようにしてください。

 

資格取得から3ヶ月で、副業インストラクターデビューをはたしたHさんへのインタビュー

副業インストラクターと言っても、その働き方は十人十色です。とはいえ、実際にデビューした人から話を聞くと、意外なところに気がつくことも多いもの。

今回はOMYOGAでRYT200の資格を取得してから3ヶ月で、ヨガインストラクターを副業にしたHさんの体験談をご紹介します。

副業インストラクターという選択の、いいところもそうでないところも、包み隠さずインタビューに答えていただきました。

 

気がつけばヨガインストラクターに

――現在どのようなスケジュールでヨガを教えているのですか?

Hさん:近所のヨガスタジオで、月に2回隔週で75分のレッスンを担当しています。平日は会社勤めしているので、土曜日だけのヨガインストラクターです。

 

――デビューしてからどれくらい経ちましたか?

Hさん:去年の9月に養成講座を卒業して、11月にスタジオの面接を受けて、12月にデモクラスをやって年明けに初のレッスンをしたのでもうすぐ1年かな。

 

――トントン拍子ですね。インストラクターになる予定は最初からあったんですか?

Hさん:全然です!(笑)今40代なんですけど、定年後のお小遣い稼ぎにヨガを教えられたらいいなぁくらいの気持ちで資格を取ったので。

 

――その気持ちが変わったのはいつ? どんなきっかけで?

Hさん:ヨガを教えるなんて私にはちょっと……みたいな気持ちも最初はあったんですが、時間が経つにつれて、せっかくだから誰かに教えたいなぁっていう気持ちが出てきて。クラス内で実際にデモをやってみたりするうちに、自信がついてきたっていうのはあるかもしれません。

 

――オムヨガの卒業テストは60分クラスのデモをやりますもんね。

Hさん:そう。あれは緊張したけど自信がつきましたね。(笑)今お世話になっているスタジオのオーナーさんから採用時に「無料で生徒さんを集めるから60分レッスンをやってみて」と言われたんですが、卒業の時にやったことがあったので「はい」って即答できました。

 

――自信がついたから、卒業後すぐにオーディションに応募できたってことですか?

Hさん:いえ。実は応募したわけじゃないんです。RYT200を取ったあとに、そのスタジオでヨガを教えてくれていた先生とご飯を食べる機会があって。そこで「私もヨガを教えたいなぁ」って言ったんです。そしたらその先生がオーナーさんに「Hさんがヨガインストラクターになりたいそうです」って伝えてくれちゃって(笑) 

数日後にオーナーから直接電話があって「話は聞きました。うちでヨガインストラクターやりませんか」と。やりたいって言ったのは事実だし、先生がオーナーさんにまで話してくれちゃったのに「やらないです」って断ることもないよなぁって(笑)

 

――トントン拍子っていうか、転がる石のよう!

 Hさん:まさに(笑)だから「はい」って答えたあとで、会社に確認したんです。副業しても大丈夫かなって。たまたまうちは副業オッケーだったんですが、友人から副業NGでヨガインストラクターになれなかったという話を聞いたことがあったので。

 

生徒さん0人の日もあった

――ハイスピードでヨガインストラクターになった感じですよね。デビューしてからもトントン拍子でしたか?

Hさん:いや、そんなに簡単ではやっぱりなくて。60分のデモクラスもやったことはあるといっても、あくまでも卒業の時とRYT200の申請用にやった2回だけだったから、数週間かけてめちゃくちゃ練習しました。お風呂の中でも「吸ってー吐いてー」とか(笑)

おかげでなんとか間違えたりせずには誘導できましたが、生徒さんのことを見る余裕は全然なくて。

 

1ヶ月後には月に2回のデモより長い75分レギュラークラスがはじまると思うと、プレッシャーもあったしシークエンスの作り方も迷ってしまって。養成講座でお世話になった先生に相談して、マンツーマンレッスンを申し込んだりもしました。

 

――すごい努力ですね。今もお風呂で「吸って吐いて」?

Hさん:さすがに半年くらいしてだんだんなれてきて少しずつ余裕が出てきて、今は普通にお風呂に入ってます(笑)でもシークエンスづくりはぶっつけ本番とはいかないので、準備にはそれなりに時間はかかりますね。

 

――レッスン自体も慣れるまでは大変でしたか?

Hさん:そうですね。最初は自分が動いていることを実況中継するのが精一杯みたいなところもあって。緊張もしていたし。生徒さんも動きにくいところもあったろうなと思います。生徒さんが0人の日もありました。

 

――誰もきてくれないのはつらいですよね? 失礼ですが、そういう時のギャラはどうなるのですか?

Hさん:ギャランティは0円です。でも他のスタジオでは逆にスタジオ代を払わなきゃいけないケースもあると聞いたので私の場合は金銭的にはそれほどイタくはなかったです。他の先生と空いた時間を利用して練習会に当てたりしていたので。

ただ、やっぱり生徒さんに教えないと自分のスキルも上がらないし、何より喜んでもらえないし。クラスが出来ないっていうことが何よりイタかったです。
今では0人ってことはなくなりましたが、そういう経験があったからこそ、1人でも来てくれると嬉しいなぁって思えます。

 

――お金の話をもう少し聞かせていただきたいのですが、どういう契約になっているのですか?

Hさん:うちは生徒さんが支払う2500円の40%を受け取るシステムになっています。なので人数が多ければ多いほど収入は増えますが、逆もあるので、安定した副業という感じではないですね。のんびりしたスタジオなので、3人前後の日が多いかなぁ。

 

――一年近く副業でヨガインストラクターをやってみて、辞めようと思ったことはありますか?

Hさん:辞めようと思ったことはないかな。ヨガを教えてから改めて私は、みんなに健康になって欲しいっていう思いが強いんだなぁと思いました。

副業ではありますが、私の場合、お金のことはおまけみたいな感じかもしれません(笑

 

それでもヨガインストラクターを続ける理由

――楽ではないけど、やりがいがあるから続けられる?

Hさん:ですね。昔、臨床心理士になりたいと思っていたんです。でもそれって病気になってからのケアですよね。ヨガは、病気になる前にケアができる。ヨガインストラクターとしてそれを指導できるって素晴らしいことだと思っていて。

 

――やりがいがあると思えるかどうかが、副業として続けられるポイントになりそうですね。他に続けるにあたって、必要だと思うことはありますか?

Hさん:学び続ける姿勢は大事だと思います。私もついこの間も養成講座の復習の講座に参加してきました。わかっているつもりが、わかっていなかった、みたいな新たな発見があります。それをすぐレッスンに生かすことも大切です。
あとは健康管理かな。自分の反省でもあるのですが、最初の頃、無理をし過ぎて足を痛めてしまったことがあって……。体が資本なので、生徒さんのことだけでなく、自分のこともしっかり見てあげなきゃと思っています。

 

副業でヨガインストラクターをやるかどうか、迷っている人へアドバイス

Hさん:迷っているならやっちゃえばいいって思います(笑)

そのためにも、やりたいっていうことを周りに宣言しちゃう。そうすると私みたいに、考えるより前に、向こうからチャンスがやってきてくれることもあるんです。引っ込みつかなくなっちゃえばいいっていうか(笑)

――なかなかその勇気が出ないなぁっていう人も多そうですよね。資格を取ったばかりで大丈夫なのかなぁ・・・と。私もそう思ってました。

Hさん:でも「もう少しヨガが上手くなってから教えようかな」って思っていたら、今すぐ、はもちろんのこと定年後にヨガを教えることもできずに、資格を取っただけで終わってしまう気がします。

私もたぶん「やる!」と宣言してなかったら、教えてもらう側のままだったかも。やれば1、やらなければ0のままです。何事も経験です!

 

――力強いお言葉ありがとうございます。迷っているみなさんに刺さったんじゃないかなと思います。ヨガ以外にも言えそうなことですよね。私にも刺さりました(笑)

 

Hさん、ありがとうございました!

 

まとめ

ヨガを副業にしてみようかなと思ったら、調べるべきこと、考えるべきこと、やるべきことはたくさんあります。

けれど、そこで不安になって止まってしまうのはもったいないことです。

現実も知ったからこそ、私にできるかな・・・という不安も芽生えますが、
ヨガインストラクターをやりたい!やる!と決めたら、あなたはもうヨガインストラクターへ歩き出すスタートラインについているのです。

インタビューにあった、
「やれば1、やらなければ0のままです。何事も経験!」 の言葉の通り、
一通り考えたら、あとは行動してみてはどうでしょうか。

進み続けるのも引き返すのも身軽にできるのが、副業の良さでもあるのですから。

 

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